2022年4月4日月曜日

みんな大好きピーター・クラヴィーツさんとは



みんな大好きクラヴィーツさん。

くまさんのような見た目(失礼)、ニヤリと笑う怪しい笑顔(もっと失礼)からファンも多いですが、如何にしてキャリアをスタートさせたのか、クロップの出会いなど、可能な限り調べてみました。




【プロフィール】

生年月日:1971年12月31日(50歳)
国籍  :ドイツ
出生地 :西ドイツ・マインツ
身長  :191cm
役職  :アシスタント・マネージャー



【キャリア】

アマチュアとしての経歴は不明ながら、プロのフットボーラーとして活動したことはない。

マインツ大学にてスポーツに関する学位を取得し、1996年に当時ツヴァイテリーガ(ドイツ2部)所属だったマインツにてビデオ・アナリストの仕事を得る。

2001年にはマインツでの現役生活を終えて引退したのち、そのまま監督に就任したクロップによってチーフスカウトに昇格。

2008年、07/08シーズン限りでマインツの監督を退任し、新たにドルトムントの監督に就任したクロップのアシスタントマネージャーとして加入。

2015年10月、ブレンダン・ロジャーズの後任となったクロップとともにリバプールに加入。

アシスタントマネージャーとして、チームの立て直しとビッグタイトル獲得に貢献。



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【クロップとの関係】

マインツに加入した1996年当時、クロップは現役選手としてマインツに所属。

元々はストライカーだったクロップは1995年から右サイドバックとしてプレーしていた。

その関係の始まりは右サイドバックとしての欠点を指摘したクラヴィーツさんに対してクロップが腹を立てたことと言われているが、分析結果について何度も議論を繰り返す中で信頼関係を築き上げた。

当時マインツに所属していた選手の中で、クラヴィーツさんの仕事に最も熱心に関心を示したのがクロップ。

すぐにビデオ分析の利点を理解したクロップは、前述の通り監督就任後にチーフスカウトに昇格させる。

マインツではクロップの選手時代も含めて1996年から2008年、ドルトムントでは2008年から2015年、そしてリバプールでは2015年から現在まで、共に働き始めてから約26年。



【The Eye】

ニックネームは The Eye (目)。

スカウトや分析に長けている鋭い眼を備えていることからクロップが付けたとされる。

クロップや補強担当者が左サイドバックを探していた2008年夏、クラヴィーツさんは当時まだドルトムントの下部組織所属だった20歳のシュメルツァーの資質を見抜く。

ファーストチームに昇格したシュメルツァーは2008年8月のカップ戦でデビューを果たし、そのままレギュラーであった元ブラジル代表DFデデからポジションを奪取したのちに400試合近くに出場している。

また、18/19シーズン頃からのリバプールのセットプレーの改善にも大きく貢献。

ビデオ分析チームと綿密に連携して攻略できるであろうウィークポイントを探し出し、クロップやラインダースコーチと話し合いをしてからどのセットプレーの練習に取り組むかを決定する。

17/18シーズンは8ゴールだったセットプレーからの得点が今季21/22シーズンは2月時点でPKや直接フリーキックを除いて14ゴール。

CLラウンド16のインテル戦 1st leg でも75分にコーナーキックから先制点を挙げ、試合後にクロップはクラヴィーツさんや分析スタッフらを称賛。



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【周囲の評価】

アンディ・ロバートソン


ピーターはチームミーティングをリードし、ビデオ分析で全てを指導してくれた。

彼と分析チームのみんなに感謝しているし、その結果としてゴールを決めることができたときは彼らの仕事が認められたような気がして凄く気分がいいんだ。


ユルゲン・クロップ


ピートとはマインツやドルトムントに居たころから何年にも亘って共に仕事をしてきた。

そして今でも彼が試合中に見出すものには驚かされている。

素晴らしい才能があり、我々にとって掛け替えのない存在だ。

彼が成長して今のようなコーチとなるのを見ることができたのは、プロとしての最高の経験の1つだ。

元から不可欠な存在だったが、リバプールに来てからの成長ぶりは際立っている。

とても賢く、洞察力に富み、とても重要な存在だ。





【監督経験】

プロチームを率いた経験はない。

クロップが不在またはクラブ・ワールドカップ等の事情がある際はラインダースやクリッチリーらが率いた。

しかし、UEFAのプロライセンスを所持しており、10代の頃には5歳や6歳のチームを指導していたと明かしている。


私は凄く情熱的だったが、大きな才能を持っていた訳ではない。

プロとしてプレーするには足が遅すぎたが、試合は大好きなんだ。

確か16〜17歳の頃に5歳か6歳の少年チームのコーチになったが、すぐにその役割が気に入ったよ。

やって見せて、説明して、やる気を起こさせてフットボールへの情熱を共有する。

18歳になってすぐに最初のライセンスを取得して、最も重要なステップとしてマインツ大学でスポーツの勉強を始めた。





【クラヴィーツさん自身のコメント】

2020年5月のリバプール公式HPに掲載されたコメント。


私は分析して考える。

ペップ・ラインダースがトレーニングの準備をして、私の役割は試合について考えること。

つまり次の試合に備えることがメインパートだ。

次の対戦相手を見て、何が出来るか、何をすべきか、解決策はどこかを探る。

チームの準備やビデオミーティングまで我々は正確を期し、次の試合での解決策を正しく選手に示したいと思っている。

忙しいよ、本当に!





【資料・引用】

この記事をまとめるにあたり、資料として参考にした若しくは引用したページです。

Liverpool FC公式 → Behind the Badge: Peter Krawietz's journey from critiquing Klopp to CL winner

Liverpool FC公式 → Peter Krawietz(membership magazine)

This is Anfield → Who is Peter Krawietz? The Liverpool coach standing in for Jurgen Klopp

This is Anfield → Zeljko Buvac and Peter Krawietz: Profiling Jurgen Klopp’s right-hand men

Anfield Home → Is Peter Krawietz to proxy Jurgen Klopp against Shrewsbury on Sunday?

These Football Times → HOW PETER KRAWIETZ, JÜRGEN KLOPP’S “EYE”, HELPED REINVENT LIVERPOOL

EUROSPORT → FC LIVERPOOL: DAS TEAM HINTER KLOPP - FITNESSTRAINER, ASSISTENTEN, ERNÄHRUNGSBERATER

Dailymail → Roberto Firmino's Inter Milan header was Liverpool's sixth opening goal from a dead ball in their last seven wins... Jurgen Klopp's side are now set-piece specialists and it's another weapon in their quadruple pursuit



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