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2024年3月5日火曜日

チケットを持っていたのに


テレビドラマHOMELANDや映画ウィル〜夢を叶える旅〜などへの出演で知られるロンドン出身の俳優ダミアン・ルイス氏。

ラグビーを愛する家庭に育ち、フットボールの影響といえばアーセナルを愛する父親、リバプールに住みながらエバートンを応援する祖母から受けたものだが、幼い頃のダミアン少年の目は1970年代の国内外を席巻したリバプールに向けられていた。

同氏は、クラブ公式ウェブサイトでのインタビューに答える中で『あの大逆転勝利』を現地で見届けているはずだったことや、もう1つの奇跡への思い出を語った。

最も記憶に残っていて、まあ苦い記憶のようなものなんだけど、4-0で勝った2019年のバルセロナ戦だ。
実はあの時、国内にいたんだ。

ビッグゲームのために国外に行くことはよくあるし、国内それもカーディフにいて、カーディフからリバプールに行けると思っていた。

結局間に合わなくてカーディフのホテルで観たんだ。

『あと少しなのに。リバプールまで2時間なのに。行けないなんて信じられない。』と思いながらね。

チケットを持っていたのに行けないなんて…信じられなかったよ。

ホテルの部屋で座りながら観て、『信じられない試合だ。』と思った。
ルームサービスで追加のビールを頼んだよ!

あの試合は…(言葉にならない)。

ヨーロピアンナイトといえば、あの試合と2005年の決勝だ。
ロンドンのソーホーにリバプールファンが集まるパブがあるんだけど、そこはリバプールパブとして知られるようになって、チャンピオンズリーグの試合があるたびに2階を占拠した。

ACミラン戦のハーフタイムの時点で0-3で負けていて、皆んなが憂鬱そうに座っていたのを覚えている。

『ケバブでも買いに行くか』と思って出て、後半開始から5分くらいして戻ってきたんだけど、スティーヴィーの最初のゴールは51分か52分だったと思う。

戻ってきた時、まだ皆んな少し暗い感じだったのを覚えている。
ケバブを食べて少し良い気分になって、それからスティーヴィーが決めて、『おお…』って感じで皆んなが少しずつ元気になって、あとは歴史が示しているね。

あの試合について覚えているのは、とても速く3ゴールを決めて、耐えるしかなくて、イェルジ・デュデクがアンドリー・シェフチェンコのシュートを信じられないようなダブルセーブで防いだ。
最高の夜だった。

つまり、おかしな事に私が実際にスタジアムにいなかった試合を挙げた訳だけど、どちらも信じられないくらい最高だったよ。

あと、2019年のマドリードについても言わないとね。
私はマドリードに居たんだ。マドリードでトッテナムを破ったんだ。




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2024年2月28日水曜日

アレックス・イングルソープが語るアカデミーのルール


リバプールのアカデミーにて長年責任者を務めて10年目を迎えるアレックス・イングルソープ氏が、ジェイミー・キャラガーとの対談の中でアカデミー選手に課しているルールの存在を明かした。

選手としてのトレーニングはもちろんのこと、1人のプロとなった時の社会人としての生活に向けての準備期間でもあり、ルールは給与や車、スマートホンなど私生活面にも及ぶ。

何よりも安全のためだ。

テストに合格したばかりの少年たちにあんな金属の塊を持っていてほしくないし、レンジローバーでいっぱいの駐車場を見るのもうんざりだった。
誰かがそれに乗ってきたら、彼らはその隣に停めるんだよ。

我々の給与体系はかなり昔ながらのものだ。

私たちは彼らにやるべき仕事を与えている。
携帯電話は朝8時30分に渡し、家に帰る前に返すと言ってある。

あなた(キャラガー)はシニアプレイヤーだった。
若い選手がドレッシングルームに入ってくる時、どんな感じか分かるでしょう。

自らが進む道にリスペクトが欲しいんだろう。
彼らは先ず、自分たちが進む道を得なければならない。

他のことは後回しだ。
そこに辿り着くためには、ピッチ上でやるべき事をやらなければならない。

トレントはとても良い見本だ。
シニアスカッドに入った時、一番良いのは自身を支えてくれる先輩選手を持つことだ。

トレントは豪華な時計をしていなかったし、彼が何年も同じ車を運転していたのを覚えている。
同じトレーニングウェアを着ていた。

彼がステップアップしてすぐに、ジョーダン・ヘンダーソン、アダム・ララーナ、ジェームズ・ミルナーが労力を費やして彼を手助けした。

カーティスも同じだよ。

引用元:Telegraph



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2024年2月25日日曜日

ミカイル・アントニオ、謝罪


今季序盤、BBCのFootballer's Football Podcastに出演したウェストハムのミカイル・アントニオは、『自分たちの方がリバプールより上位に入ると思う』とコメント。

リバプールがウルヴスに逆転勝ちした試合を観ていたようで、『ウルヴスは逃げ切れた。彼らにはたくさんのチャンスがあった。』、『今週末は迎え撃つ、重要な試合だ!』と意気込んでいたが、その試合はリバプールが3-1で勝利。

加えて好調なリバプールに対し、ウェストハムは低迷とは言わないまでも20ポイント以上の差が付いた9位でシーズン終盤を迎えており、Footballer's Football Podcastの最新エピソードにて謝罪のコメントを述べた。

次に進む前に言いたいことがある。
シーズンの初めに私はあのコメントを残した。

ちょっと乱暴だった。とても乱暴だったね。

今年、ウェストハムがリバプールより上位でフィニッシュする可能性があると言った。

彼らはうまくまとまっていなかったし、6位か7位くらいかと思った。

クロップは7〜8年くらい居て、その後に調子が悪くなったという統計があったし、そういったものの1つだったんだ。

あの時、私は明らかに錯覚していた。
だから、リヴァプールのファンと選手たちに公開謝罪をしなければならない。

撤回するよ。




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2024年2月21日水曜日

ダンズ一家の経歴


ウィガンなどで活躍したマイノル・フィゲロアの息子ケイロル、WBAなどで活躍したジェイソン・クーマスの息子ルイス、ニューカッスルなどで活躍したリー・クラークの息子ボビーなど、かつてEFLで活躍した選手たちの息子が所属するリバプールアカデミー。

今季U-18チームで16試合16ゴールと絶好調のU-18イングランド代表FWジェイデン・ダンズもその1人。

父親のニール・ダンズは練習生としてリバプールに所属した過去を持ち、クリスタル・パレスやレスター・シティなどで活躍し、現在はトランメア・ローヴァーズのアシスタントマネージャーを務めている。

また、リバプール生まれながらも血筋から2015年に南米の国ガイアナの代表選手として招集されると、CONCACAFゴールドカップ2019の予選に出場して同国史上初のゴールドカップ本戦出場に貢献し、グループリーグで同国が記録した全てのゴールを挙げた。

しかし、ニールの父親、即ちジェイデンの祖父であるニール・ダンズ・シニアも稀有な経歴の持ち主。

シニアはスコットランド人シンガーのリッキーが歌ったOnly the lightにバックコーラスとして参加しており、結果は13位だったものの同曲で1987年のユーロビジョン・ソング・コンテストにも参加。



シニアの才能は歌うことだけに留まらず、1970年代にアメリカからイギリスに渡ったばかりであったスケートボードの名プレイヤーとしても知られ、2度のイギリス王者に輝いたほか、ヨーロッパ王者にもなった過去を持つ。

更に、ジェイデンの姉妹であるハイラはSTAND UNIQU3のメンバーとして2023年のジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテストに参加。



ジェイデンに歌の才能が引き継がれているのかは定かではないが、歌にスポーツに才能溢れる一家であることは間違いない。

ルートン・タウン戦のプレマッチカンファレンスでは、若手選手たちについて聞かれたクロップが既にファーストチームデビューを果たしているジェームズ・マコーネルやボビー・クラークと共にジェイデンの名前にも触れるなど期待値は高い。

怪我人も相次いでいるがリーグ戦はもちろんヨーロッパリーグなど厳しい戦いが続く中で、ファーストチームで活躍する姿を見ることができるのか、楽しみなところ。



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2024年2月9日金曜日

ブルーカード "シンビン制" 導入か


日本では国際サッカー評議会との名前で知られるThe International Football Association Board (IFAB) は、選手の意識向上や審判への敬意を高めるためとし、て皮肉的な言動・行動や異議・抗議に対して10分間のシンビンを試験的に導入する新たなルールに署名をしたと報じられた。

その際に提示されるのは、イエローでもレッドでもなく、ブルーカード。

この件について最初に報じたTelegraphによると、実現した場合は1970年頃にイエローカードが導入されて以降は初めての追加カードとなる。

そもそもシンビンとは危険なプレーなどに対してレフェリーが一時的な退場を命ずることができる制度であり、ラグビーで導入されている。

『sin - bin』と表記され、罪などの意味がある『sin(シン)』と置き場などの意味がある『bin(ビン)』を組み合わせた造語であり、『罰としてフィールド外に置かれる』ことを意味する。

この件について触れたCaught Offsideの記事によれば


UEFAのチェフェリン会長は『もはやフットボールではない』として導入に強く反対しており、今夏のユーロや来季のチャンピオンズリーグで試される予定はない。

しかし、プレミアリーグなど他のトップリーグの大会では、すぐに新しいブルーカードが使用されるようになるかもしれない。

地域リーグを含む下位リーグなどからの試験となるため、イングランドのトップレベルで試されることはまだないが、可能な限り早く導入する計画がある。

引用元:Caught Offside


とされている。

なお、現時点ではチェフェリン会長のように反対する意見が多いようで、トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督は『必要ない、なぜIFABが口を挟み続けるのか』、エバートンのショーン・ダイシ監督は『個人的には必要性がなく、求められてもいない。ファンには違う見方があるのかもしれないね。』と消極的なコメントを残している。



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2023年9月16日土曜日

更に数百万ポンドの損失を被る可能性



23/24シーズン開幕前に完成が見込まれていたスタンド拡張工事が大幅にずれ込み、既に82万ポンドのマッチデイ収入を失っているとされるリバプール。

加えて、先月には工事を請け負っていたバッキンガム・グループが管財手続きを申請するなど、更に数百万ポンドの損失を被る可能性があるとされる。

今回の工期延長によって総額8,000万ポンドと見られていた工費が更に嵩む可能性も高く、現在はレイナー・ローウェン・コンストラクションとの契約が成立したものの、フルキャパシティでのオープンは12月までずれ込む見込み。

6月にはキーラン・マグワイア氏がFootball Insiderリバプールはマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、アーセナルと並んで、マッチデイ収入でシーズンあたり1億ポンドを稼ぐ可能性があるとも書いていたが、結局は席数を減らしたまま運営が続く。

Embed from Getty Images


公認会計士であり、フットボール・ファイナンス・アナリストでもあるViva Mukherjee氏は、アンフィールドの収容人数減少が財政面に与える影響をFootball Insiderにて語った。

『21/22シーズン、リバプールは8,600万ポンドのマッチデイ収入を得た。この金額はプレミアリーグのチケット販売とシーズンチケットから5,700万ポンド、チャンピオンズリーグの試合から1,500万ポンド、国内のカップ戦と追加収入から1,400万ポンドと分けられる。』

『スタンド拡張工事の遅れに伴ってリバプールはホームの収容人数を減らし、チケットの売り上げを3,000~4,000枚ほど下げている。観客数はボーンマス戦が49,699人、アストンヴィラ戦が50,109人であり、カップ戦のレスター・シティ戦も同様の数字が見込まれる。』

『収容人数の減少は既にリバプールに82万ポンドの損害を与えている。10月の段階的なオープンまでは延期される予定で、数百万ポンドを失うことになる。』



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2023年8月25日金曜日

チームを支える栄養のスペシャリスト



普段はあまり目立たないながらも、食事という身体の基本からチームを支えるモナ・ネマー女史。

ドイツ代表お抱えシェフ兼栄養士


スポーツに関する栄養学の修士号と調理師免許を持つ彼女がフットボール界でのキャリアをスタートさせたのは2009年のこと。

スタートはU-21ドイツ代表をはじめとするアンダー世代やドイツA代表のシェフや栄養士を務めたのち、2013年に当時ブンデスリーガを3連覇しながらも、更なる改革を求めたペップやクラブ上層部の要請によってバイエルンに加入。

シェフや栄養士のチームに加わると、その人柄やドイツ代表でも活動していたことから選手たちからもすぐに受け入れられた。

当時所属していたファン・ブイテンは『彼女の話を聞くのが好きなんだよ。何歳になっても常に向上できるんだ。』、キルヒホフは『モナはオープンで温厚な人柄で、僕らと凄く仲良くしてくれるんだ。』と話している。

また、彼女の加入によって内科医のローランド・シュミット氏と連携し個別にアドバイスを行うなどの変更も為されたほか、ジュニアチームの若い選手に早い段階で栄養を意識してもらうため、そして彼らに最高の条件を作り出すことに決定的な役割を果たすだろうと期待されていた。


選手たちの母親


2016年7月、栄養部門の責任者としてリバプールに加入すると、バイエルン所属時と同様に重要な役割を果たすことに。

加入から半年足らずでクロップが選手たちの母親と呼ぶ彼女は、責任者に就任してからチームの食生活に多くの変更を加えてきた。
ピッチのどこでプレーしているかによってエネルギーレベルは異なり、ゴールキーパーはミッドフィールダーほど走る必要はありません。

ですが、ブラジル人選手にはイギリス人選手とは異なる朝食スタイルがあります。

全てが異なる文化、体型、ポジションによって分かれていて、タンパク質を重視する選手がいれば、ミネラルや電解質を必要とする選手もいます。
年齢や民族、身長や体重、その他にもアレルギー、代謝率、体脂肪率などに基づいた選手個々に必要な食事プランを作成し、更には唾液、血液、尿、便のサンプルやトレーニングデータを分析し、調整が必要かどうかを確認。

そのうえでコーチング、フィットネス、メディカル部門と連絡を取り合い、クラブのシェフと協力して、オーガニックで旬の、できれば地元産の最高の食材を調達する。

いつも手早く食べてすぐに帰っていた選手たちが長居し、会話をしながら食事の選択に時間を掛けるようになった。
最初にここに来た時、基本は整っていたのでゼロから始める必要はありませんでした。
私たちの哲学は、既にあるものを使い、リスペクトし、少しずつ広げ、改善し、革新し、作り上げていくこと。

栄養というのは現在進行形の新しい分野であり、多くのことをやってきたけど、まだまだやれることはたくさんあります。

土曜 - 水曜 - 土曜と試合があるのか、土曜 - 土曜?アウェイゲームだけ?
メニューに関しては考慮すべき要素がたくさんあって、全て選手のニーズに応えられるようにしています。
カービーの食堂にはバターミルクチキン、肉の代わりに野菜を使用するヴィーガンボロネーゼ、LFCトマトスーゴなど、彼女が考案した多くの人気メニューがあり、大豆ヨーグルトにグラノーラやベリーが混ぜられた "9:30" もその1つ。
シーズン中に時間がない時にリカバリーをサポートし、補給を手助けする夜食とした午後9:30に提供していたことから名付けられましたが、朝食にする選手もいます。




きっかけはクロップからの連絡


当時、クロップはリバプールの監督としては初めてのフルシーズンを迎えるにあたり、クラブ内の栄養管理に革新をもたらせる存在を求めていた。
ドイツににいた時はモナのことを知らなかったけど、彼女の評判を耳にした。

プロアスリートに対する栄養学の大切さは明確になってきていたし、リバプールに対するベストな存在がほしかった。

世界中の選手、コーチ、監督に尋ねたら、同じ言葉が返ってきたんだ。『モナ!』と。
誰もが推薦するモナ・ネマーに連絡を取ったクロップだが、この連絡がリバプールのその後を大きく変えることに。
バイエルンで働いていた時、ユルゲンを個人的に知っていたわけではありません。

彼の代理人から『ユルゲンが君と話したがっている。』と連絡があり、イエスと答えたあとに彼が直接連絡をくれて、想像していた以上に長く素晴らしい会話をしてから『どこかで会う約束をできないか?』と言われました。

そうして私たちは直接会い、最初に会った瞬間から『リバプールで何を達成できるか』についての会話に双方から火がついたのです。

私をここに連れてきてくれた恩人なんです。


周囲の評価


彼女の自著本発表時、彼女の影響力を問われたクロップは次のようにコメント。
計り知れないね!

今まで仕事をした中で、モナが最高の栄養士だよ。
彼女としか仕事をしたことないからね。

彼女に会った時、最初の瞬間から本当にとても嬉しかった。
知識にも情熱にも溢れている、完璧なミックスなんだ!

プロチームのような環境で最も難しいことは、そもそも選手が嫌がるようなもの、『あれは食べられない、これも、それも』というもので納得させること。

そのためには人格が必要であり、3〜4週間経つとモナと1対1で話す場面をあちこちで見かけるようになったと思うし、それが大きなスキルセットなんだ。

この本が終わりではなく、出発点でもある
モナは止まらないだろうから、我々も進んでいくだろう。

正直に言って、この本はリバプールファン以外も必携のものだと思う。
このような本は世界中探しても見つからない。

本について言うのは本当に難しいけど、この本は別格だよ。
ファン・ダイク
モナとシェフは我々の成功に大きな役割を果たしてくれた。
ジョー・ゴメス
何をいつ食べるかについての理解がとても深まった。
アンディ・ロバートソン
モナは素晴らしい仕事をしているし、とても優れた人物だ。


A Taste of the Liverpool Way: Recipe For Success


2021年9月30日に出版されたモナ女史による著書。

トレーニング場の舞台裏やリバプールでのお気に入りのメニューなどについて書かれており、Amazonでは『料理本ではないがレシピも載っていて、栄養のための優れたガイダンス』、『準備と知識の量による優れた洞察力。よく図解され、よく整理された資料で読みやすい。』といったレビューが為され、5点満点で4.7点の高評価を得ている。

英語版とドイツ語版しかないが、関心がある方は下の画像をクリック or タップ。




引用元・参考


記事をまとめるにあたり、下記の記事やウェブページを引用元・参考とした。

Liverpool FC公式 → Jürgen Klopp: Why I love the work of Mona Nemmer
The Athletic → ‘We have so much information about our players, we know them inside out’ – Liverpool’s head of nutrition Mona Nemmer
GOAL → Klopp's best signing? How Liverpool found the recipe for success with 'transformative' Bayern Munich appointment
New York Times → New Head of Nutrition Gives Liverpool a Taste of Premier League Success
Liverpool Echo → 'Jurgen would love to talk' - Exclusive interview with Liverpool signing who transformed the whole squad
Bayern Munich公式 → Ernährungsberaterin Nemmer verstärkt FCB



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2023年8月23日水曜日

ルイス・ディアスの出自



プロキャリアスタートまで


コロンビア北部やベネズエラ北部に居住する先住民族ワユ族の生まれであり、出身地のバランカスは人口の半数以上がワユ族で構成されている。

植民地時代以前、バランカスの街があるラ・グアヒーラ県には多くの先住民族が居住しており、鉱脈などの資源を求めて海を渡ってきたスペインやフランスの探検家たちの支配に対して最も反対したのがワユ族。

但し、コロンビア国内でも貧しい地域にあり、ラ・グアヒーラ県全体で2008年から2013年の間に4,151人の子供が亡くなっており、そのうち278人は栄養失調、2,671人は生後数日から数ヶ月の間にかかった病気が原因、更に1,202人は死産とされる。

また、多くのワユ族の赤ちゃんが出生登録されていないため、この数字は少なく見積もっての数字であるとされている。

ルイス・ディアスも恵まれた環境で過ごしてきたとは言えず、2015年にワユ族がコロンビア史上発の先住民族によるフットボールの大会に参加した際、チリで行われる国際大会に向けた先住民族チームのためのタレント発掘を任されていたコロンビア代表レジェンドのカルロス・バルデラマ氏がコロンビアメディア Revista Semana にて下記のようにコメント。

瘦せこけて、大柄で、明らかに栄養失調の男を見た。

バランキージャで調査を行ったところ、確かに栄養失調の様子が見えたが、我々と一緒にいたときに最もよく食べていたのが彼で、4~5回は食べていた。

それが当時の体質だった。

しかし、同じくこの大会に参加し、優秀な攻撃的MFと評価されていたルイス・ディアスの親友ダニエル・ボリバル氏は『スポーツのない街では、バルデラマを感動させることがモチベーションになった。』とコメントするなど当時の彼らのモチベーションは高く、実際にバルデラマ氏の前で印象的なプレーを披露した彼らは選抜チーム入りを果たす。

画像:SPORT SPORT より引用




プロキャリアのスタート


親友ダニエル・ボリバル氏はフットボーラーとしてのキャリアを断念したが、ルイス・ディアスはバルデラマの計らいもあってトライアルを経てアトレティコ・ジュニオールに入団。

2016年にアトレティコ・ジュニオールの提携クラブである2部バランキージャで体重を10kg増加させ、2017年にアトレティコ・ジュニオールに復帰すると才能が開花し始めてU-20コロンビア代表に召集され、翌2018年には全コンペティションで59試合16ゴールの成績を残したこともあってコロンビアA代表デビューを果たす。

2019年7月にはポルトと移籍金700万ユーロの5年契約を結び、バルデラマに見出されて4年でヨーロッパへ進出。

当初、ゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍する可能性やカーディフ・シティとの事前合意があったものの、同胞ラダメル・ファルカオやハメス・ロオドリゲス、コロンビア代表監督だったカルロス・ケイロス氏の説得もあってポルトを選択。

初年度19/20シーズンは50試合14ゴールの活躍を披露し、翌20/21シーズンはリーグ戦最初の6試合で5ゴールを挙げ、11月のヴィトーリア・ギマランイス戦で決めたゴールは月間最優秀ゴールに選出された。


12月にも4ゴール3アシストの成績を残し、2か月連続で月間最優秀選手に選出されたのを置き土産にしてリバプールへ加入。

実質半年しかプレーしていなかったにも関わらずプリメイラ・リーガ7位となる14ゴールを記録し、シーズン終了後にはリーグ優勝を果たしたポルトからメダルを受け取っている。


ワユ族史上初のコロンビア代表選手


上にも書いた通り恵まれているとは言えない環境。

若者のほとんどが鉱山関連の多国籍企業で働く以外に選択肢がなく、裸足のまま街の通りでプレーする姿をよく見ていた叔父イェルキス氏は『石ころや穴、そしてただの地面でコントロールして走るのは難しい。多くの若者が夢を諦めてきた。』と話す。

そんな中でヨーロッパ随一のビッグクラブでプレーするまでにのし上がった彼は家族にとって誇りであり、遠く離れた街からリバプールのウィングを駆け回る姿を見て興奮している。

スターの多くが太平洋沿岸のアフリカ系移民であるコロンビアスポーツ界において先住民族が代表レベルまでになることは珍しく、ルイス・ディアスはワユ族史上初のコロンビア代表選手である。

南米フットボールを専門とするジャーナリストのサイモン・エドワーズ氏は、不安定な環境から抜け出して成功を収めたことを奇跡と表現。

また、最近では2011年と2015年に旱魃に襲われて作物が成長しないなど変わらず難しい環境ではあるものの、ルイス・ディアスの成功を受けたことでバランカスの自治体が人工芝ピッチの建設に取り組み始めている。

とは言え、水道が使えないことも多いこの街では天然芝の育成は不可能であることが理由と、厳しい状況であることに変わりはない。


周囲の希望


2021年のコパ・アメリカでメッシと並んで得点王となり、帰郷の際に街全体から大歓迎を受けたルイス・ディアスは自身のプレースタイルについて『自分のルーツ、育った場所を示している。』とした。

周囲の関係者も彼の存在や役割を賞賛。

-ワユ族のスポークスマン、ハビエル・ロハス・ウリアナ氏

テレビの電波が届けばどこだって、私たちは誇りを持ち、世界最高のチームのジャージを汗で濡らすだろう。

このタワラ(現地語で兄弟の意)は、恐らくは私たちにとって最も偉大な模範であり、ミドル・グアヒーラやアッパー・グアヒーラ保護区のツアーで最も話題にする人物でもある。

謙虚さ、規律正しさ、粘り強さを備えた彼の努力は、若者たちに夢を与えて戦わせてきた。

彼は壊滅状態にあったその強さ、その精神を復活させている。
この地域には多くの次のルイス・ディアスがいて、彼らは支援と機会に飢えている。


-FCラ・グアヒーラのDFデニウソン・プシャイナ

彼をテレビで見て、自分もあそこに行けるのかもしれないと思うと凄くモチベーションが上がる。

多くの人がワユ族や先住民族の文化に注目している。



出典・引用


この記事をまとめるにあたり、下記のメディアより情報を引用。

GOAL → Luis Diaz, il ragazzo di etnia Wayuu: dalla malnutrizione alla finale di Champions

Mundo Deportivo → Luis Díaz, de familia wayú a nuevo fichaje del Liverpool

BeSoccer → Luis Diaz: the indigenous star from Colombia's poorest community



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