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2024年7月23日火曜日

インタビュー:グレン・ジョンソン


BETFRED INSIGHTによるグレン・ジョンソンへのインタビューより、かつてプレーしたクラブやイングランド代表に関する質問のうち、リバプールに関する話題を抜粋して紹介。


契約の残りが1年となり、レアル・マドリーがアレクサンダー=アーノルドの獲得を望んでいると報じられた。

もしも彼が通常より安く、レアル・マドリーが資金を調達したなら、本当にトレントが断れると思う?


マドリーはマドリーだ。

(体制が変わり、)リバプールは短期間ながら不確かな時期を過ごすだろうから、もしもマドリーが交渉の席に着くなら、選手が断るのは難しい。

移籍すれば、再びチャンピオンズリーグで優勝できるだろうから、彼は断れないと思うし、マドリーが彼と契約を結ぼうとしない方がどうかしている。

1月には事前契約にサインすることさえできるが、フリーで失うことはできない。

フリーで手放すにはあまりに優秀すぎるし、リバプールが彼をフリーで放出するのは馬鹿げたビジネスだ。

リバプールは引き留めようとするだろうが、時間は刻一刻と過ぎており、レアル・マドリーが関心を示しているのだから現時点ではリバプールに不利になるだけだ。



ユーロ敗退後、ファン・ダイクは将来を考えるといったコメントを残した。

33歳のフィルジルが夏に退団したら不安だろうか?彼はまだ、あのポジションで最高の選手の1人だろうか?


彼が去るなら、私は不安だね。

過去6年間見てきたような選手ではないかもしれないが、まだフィルジル・ファン・ダイクだ。

まだ絶大な影響力がある。
彼が居ない時は違うチームだし、まだ数年の良い時期が残っている。

クラブにも、ファンにも、選手にも大きな大きな損失となる。
まだワールドクラスの選手だし、彼が去るなら大きな痛手となる。



マーク・グエイへの強い関心が噂され、今夏6500万ポンド程で獲得できると言われている。

そのような金額に値するだろうか?長期的なファン・ダイクの代役となり得るだろうか?


ユーロで多くの人々を魅了し、あのレベルでもプレーできると見せたことで、彼が噂されているビッグクラブでもあの調子を再現できると更に確信しただろう。

6500万ポンドが高い?それは分からない。

だが、ファン・ダイクが残るか残らないかに関わらず、獲得を試みるべきだと思う。

ファン・ダイクの長期的な代役になり得るが、2人が並んでプレーすることができれば、後継者となる前に最高の選手の1人から学ぶことができる。

リバプールは獲得に動くべきだ。



ユベントスとの契約が満了して退団したラビオは、リバプールを含む多くのクラブと噂されている。

リバプールが必要としているタイプだろうか?アンフィールドへのフリー移籍は素晴らしいビジネスとなるだろうか?


彼が好きだし、ずっとファンなんだ。フリーなら尚更ね。

素晴らしい選手だが、フリーでもある程度の給与を要求される。
だけど、まだクラブと選手双方にうまく働く契約を結ぶことができる。

彼のような選手がフリーで市場に出ることは多くないし、リバプールは契約に全力を尽くすべきだと思う。



今夏、リバプールのターゲットはマンチェスター・ユナイテッドに加入したレニー・ヨロだったとされる。

18歳のセンターバックは5200万ポンドでマンチェスター・ユナイテッドに移籍したが、リバプールがその金額を満たさなかったのは正しかっただろうか?


恐らくそうだね。
彼のプレーをたくさん見た訳ではないが、非常に若いセンターバックに払うお金としてはとても高額だと思える。

今のチームの立ち位置が良くないから、マンチェスター・ユナイテッドはこのような取引をする必要があるんだ。

リバプールやレアル・マドリーのようなチームを抑えてマンチェスター・ユナイテッドに誘うには、入札で他のチームに競り勝たなければいけない。

誰が正しかったのかは時間が経てば分かるが、現時点ではリバプールの方が賢明だったように思える。



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2024年7月17日水曜日

共に戦った選手からコウチーニョへ



アストンヴィラからのローンという形で、プロキャリアをスタートさせたヴァスコ・ダ・ガマへ復帰したコウチーニョ。

ヴァスコ・ダ・ガマがかつてコウチーニョと共に闘った選手たちに呼び掛けたらしく、彼の復帰を祝うメッセージが届いた様子。

中でも、リバプールに関係する選手からのメッセージを和訳して紹介。



ルーカス・レイヴァ



やあ兄弟。何という瞬間だろうか。

多くの大切な思い出がある大切な自分のホームに戻れることに、大きな愛と喜びを感じているに違いない。

私が間違っていなければ、もう知り合ってから20年以上が経つ。
君がリバプールに加入して以降、ずっと近くで君のキャリアを追ってきた。

もちろん、ブラジル代表として忘れられない思い出を共有してきたけど、リバプールではもっと強烈だったね。

最初は息子のようで、それから兄弟、今や親友だ。



フィルミーノ



やあ、フィルミーノだ。

新たなサイクルと、ヴァスコ・ダ・ガマという素晴らしいクラブで綴られ続ける美しい物語を祝福するために通りかかったんだ。

君を見い出し、今のような素晴らしい選手になるのを手助けしてくれたクラブだね。



チアゴ・アルカンタラ



やあ兄弟。素晴らしいキャリアに祝福を。

全ての夢をかなえ、セレソンにも選ばれ、誰もがうらやむキャリアを歩んできた。

そして、ファンや家族と一緒に故郷に帰るというもう1つの夢を叶えた。

成功を願って、大きなキスを送るよ。



アルトゥール



マイ・ブラザー、フィリペ・コウチーニョ。

お気に入りのチームで、かつての、そして新たなホームでの成功を願っているよ。

きっと幸せになれるし、多くのファンにたくさんの喜びをもたらすと確信している。

成功を願って、ここから応援する。幸運を。



ルイス・スアレス



やあ、フィリペ。まずは大きなハグを送りたい。

それから、ヴァスコのシャツを着た君がそこに居る様子を見ることができて嬉しいということも伝えたい。

望んでいたことだし、そこに居たいと考えていた場所だよね。

今、君がすべきことはたくさん楽しむこと、プレーを楽しむこと、家族の時間を楽しむこと。

君が望んでいたことだし、ヴァスコの皆んなも望んでいることだ。

たくさんのことを教わり、選手として成長させてくれた場所に戻った。
すごく良いことがあるだろうし、成功を願っている。

たくさん楽しんでね。君と家族に大きなハグを送るよ。

更に上に行こう。



アレクサンダー=アーノルド



フィル、トレントだ。

ただ、幸運をと伝えたい。
そして、新たな旅と挑戦が良いものになるよう祈っている。

君ならやり遂げられると信じているよ。成功を願って。



マルティン・シュクルテル



やあ、フィリペ。
そして、スタジアムに集まったヴァスコ・ダ・ガマのファンの皆んなにも挨拶を。

今日はとても凄い日だね。
君たちのヒーロー、フィリペ・コウチーニョが帰ってきたんだから。

成功を願っている。キャリアの新たな章だ。

幼少期を過ごしたクラブに戻ってきたんだから、君とクラブの双方にとって特別な日になったに違いない。

ただ幸運を祈っているし、一日を楽しんで。

将来が良いものになるよう願っているよ。



アルベルト・モレノ



フィリペ、このビデオでは君のふるさとへの旅路の幸運を祈っているよ。

キャリアをスタートさせた、素晴らしい選手になったクラブに戻れるなんてラッキーだね。

今の君は様々な経験を積み、私が常に憧れている素晴らしい選手だ。

ドレッシングルームで共に過ごした選手の中でも常に最高の選手の1人だ。

君の幸運と、ここスペインから新たなヴァスコ・ダ・ガマのファンが誕生することを願っている。

皆んなに大きなキスを!



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2024年2月28日水曜日

アレックス・イングルソープが語るアカデミーのルール


リバプールのアカデミーにて長年責任者を務めて10年目を迎えるアレックス・イングルソープ氏が、ジェイミー・キャラガーとの対談の中でアカデミー選手に課しているルールの存在を明かした。

選手としてのトレーニングはもちろんのこと、1人のプロとなった時の社会人としての生活に向けての準備期間でもあり、ルールは給与や車、スマートホンなど私生活面にも及ぶ。

何よりも安全のためだ。

テストに合格したばかりの少年たちにあんな金属の塊を持っていてほしくないし、レンジローバーでいっぱいの駐車場を見るのもうんざりだった。
誰かがそれに乗ってきたら、彼らはその隣に停めるんだよ。

我々の給与体系はかなり昔ながらのものだ。

私たちは彼らにやるべき仕事を与えている。
携帯電話は朝8時30分に渡し、家に帰る前に返すと言ってある。

あなた(キャラガー)はシニアプレイヤーだった。
若い選手がドレッシングルームに入ってくる時、どんな感じか分かるでしょう。

自らが進む道にリスペクトが欲しいんだろう。
彼らは先ず、自分たちが進む道を得なければならない。

他のことは後回しだ。
そこに辿り着くためには、ピッチ上でやるべき事をやらなければならない。

トレントはとても良い見本だ。
シニアスカッドに入った時、一番良いのは自身を支えてくれる先輩選手を持つことだ。

トレントは豪華な時計をしていなかったし、彼が何年も同じ車を運転していたのを覚えている。
同じトレーニングウェアを着ていた。

彼がステップアップしてすぐに、ジョーダン・ヘンダーソン、アダム・ララーナ、ジェームズ・ミルナーが労力を費やして彼を手助けした。

カーティスも同じだよ。

引用元:Telegraph



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2024年2月2日金曜日

事前に伝えられなかったことに不満か


ファンに衝撃を与えたクロップ退任のニュースから1週間ほど経ったが、やはりクロップを父親のように慕う選手たちにとっても衝撃だった様子。

一部選手が事前に知らされていなかったことへの不満を漏らしたとのニュースもある中、The Athleticのデイヴィッド・オーンスタイン氏がこの件に関して知る情報を明かした。

同氏は、ファンから受けたフィルジル・ファン・ダイク、トレント・アレクサンダー=アーノルド、モハメド・サラーの契約に関する質問に返答する形で下記の通りにコメントし、事前通達がなかったことを認めながらも致し方がないこととした。


新たな監督が誰になるのかが分からないのだから、不安を抱く選手がいるのも当然のことだ。

我々が知る限りでは、彼らのうちで誰も新契約を巡る真剣な話し合いはしていない。
彼らは自身の将来について考えている。

夏が来たら、3人とも猶予は12ヶ月となる。

聞くところによると、このニュースは彼らに青天の霹靂のような衝撃を与えたようだ。
事前通達はなかった。

そのことをシニアの選手たち全員が快く思っていた訳ではないとの指摘もあったが、リバプールとクロップの立ち位置からしたら、何を言ったところで物事は起こるといったところだろう。

全員に言えば漏れてしまいコントロールができなくなる、言わないなら言わないで全員がアンハッピーになってしまうからね。



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2023年9月18日月曜日

アレクサンダー=アーノルド、契約延長へ



90minによると、アカデミー出身で270試合以上に出場しているアレクサンダー=アーノルドとの新契約締結を見込んでおり、チームの高給取り選手の1人となる見込み。

現行の契約は2021年にサインしたものだが、リバプールはクリスマス前頃までの新契約締結に自信を示しており、サインすれば週給25万ポンドほどになる。

また、90minは独自の情報筋から得た情報として、カルバハルやルーカス・バスケスが30代を迎えてキャリアの晩年に突入していく中で後継者を欲しているレアル・マドリーの他にバルセロナがアレクサンダー=アーノルドとリース・ジェームズに関心を示しているとも主張。

両者への関心は度々報じられており、リース・ジェームズについてはつい先日もスペインメディアが報道したばかり。

画像:Squwakaより引用



SPORTによれば市場評価額は6,500万ユーロとされ、レアル・マドリーが提示しようとしている4,000万ユーロとの差は大きいが、カンセロやカラブリアらも検討した同クラブのお気に入りはチェルシーと2028年までの契約を結ぶジェームズ。

取引成立の可能性や交渉に関しては触れられていないものの、来夏に財政面でのバランスを取るためにチェルシーが選手売却を必要としているとも書かれている。

対してアレクサンダー=アーノルドへの関心が報じられたのは2023年4月半ばのことで、スペインメディアMundo Deportivoなどがバルセロナを率いるチャビが補強部門に獲得を要請したとの内容の中で『レアル・マドリーも彼を狙うビッグクラブの1つ』と指摘。

主にバルセロナ寄りの記事中ではあるが、守備面での改善点を指摘しつつもアシストに関してはスペシャリストであり、チャビが目指す攻撃的なスタイルの中ではチャンスがあるとして、夏に実際に獲得したカンセロやフォイス、ユラノヴィッチらとともに名前が挙げられた。

但し、スポーツ的な面で見れば非常に興味深い存在ではあるが財政面を考慮すれば8,000万ユーロと評価される選手に手出しはできず、それはレアル・マドリーも同様であるとされる。

最初に紹介した90minにはそれぞれの所属クラブであるリバプールとチェルシーに専念していると書かれており、現時点では両者ともに移籍はほぼ実現しないと見られている。



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2023年8月20日日曜日

他国にルーツや関わりを持つ選手たち①



他国にルーツや関わりがあると明確に分かった21人の選手について、7人ずつ3回に分けて紹介。

アリソン・ベッカー


ブラジルとドイツの二重国籍。

『新たなハンブルク』を意味する出身地ノヴォ・アンブルゴは最初期の入植者がドイツ系移民だったことから名付けられており、過去のインタビューではおばあさまと数年前に亡くなったお父様は家でドイツ語を話していたことや街並みや祭りがドイツを彷彿とさせる地域であると明かしていた。

ドイツメディア Die Welt 曰く、1797年に開拓移民としてドイツ・ザールラント州メトニッヒを離れてリオデジャネイロに上陸したのち、ノヴォ・アンブルゴと呼ばれるようになる街に定住して皮革工場や馬具工場を設立したニコラウス・ベッカー氏がブラジルでの一族の祖であり、今や皮革や靴産業の中心地となった街のメインストリートの1つにはニコラウス・ベッカー通りと名前が付けられている。


 

マルセロ・ピタルーガ


ブラジルとドイツの二重国籍。

19世紀前半から20世紀半ばにかけて多くブラジルに渡ったドイツ系移民の子孫であり、ドイツ国籍を保有していたため移籍にあたっての労動許可や年齢の問題などを容易にクリアできた。

Pitaluga というのは元々イタリア系の名字であり、名字の元となった Pita l'uga はジェノヴァ方言でブドウを摘むやブドウの味を楽しむという意味のほか、フランク系ガリア人やロンバルディア系イタリア人という意味もある。


ジョー・ゴメス


イングランドとガンビアの二重国籍。

ガンビア出身の父オーガスタス・ゴメス氏とイングランド出身の母のもとに生まれ、父はガーナに拠点を置くメディア Africa Feeds にて、リバプール加入前にガンビア協会と接触があったことを明かしている。

『ガンビア協会は、チャールトンからジョセフをガンビア代表でプレーさせることに関心があるかを尋ねられた。私はガンビアでプレーして欲しかった。チャールトンの監督に状況を聞いたら、(負傷した際などの)保険を求めたらガンビア協会から返答が無かったと言っていたよ。』


トレント・アレクサンダー=アーノルド


スコットランド代表とアメリカ代表も選択可能だった。

スコットランド出身の母方の祖母がアメリカ・ニューヨークに渡って結婚し、その後アメリカで母が生まれているため、"その選手の祖父または祖母が当該協会の管轄区域で生まれたとき"、"その選手の実の父親または実の母親が当該協会の管轄区域で生まれたとき"という代表資格の条件を満たしていた。

アメリカメディア New York Times がアメリカ代表資格について報じたほか、ニューヨークを拠点とするポッドキャスト番組 Men In Blazers にて、自身の母親がアメリカ人であり、アメリカの文化などを気に入っていると明かした。


ステファン・バイチェティッチ


スペインとセルビアの二重国籍。

かつてセルタで活躍したユーゴスラヴィア生まれのセルビア人であるスルジャン・バイチェティッチ氏とスペイン・ガリシア地方出身の母親のもとに生まれた。

怪我により離脱したもののU-19スペイン代表に招集されたこともあり、スペインメディア AS 曰くセルビア協会は招集を諦めていないものの本人はスペイン代表を選択の意向。


Kornel Misciur

画像: The Scarbrough News より引用


イングランドとポーランドの二重国籍。

2023年3月にハル・シティからの加入が発表されたGKであり、ポーランドから移住した両親のもとに生まれたためポーランド国籍も保有。

ポーランドメディア Tvp Sport 曰く、ブライトン、チェルシー、マンチェスター・シティとの獲得競争に勝利した。


フランシス・ギーマー


ガーナとイングランドの二重国籍。

インターナショナルスクールのプログラムでコーチ陣に好印象を残したことがきっかけで、ガーナからイングランドに渡ってU-14チームに加入した。

21/22シーズン、16歳でU-18チームデビューを果たした左サイドバック。



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2023年7月24日月曜日

クラブ史上初のコロンビア人選手のこれまで、今、これから



リバプールのコロンビア人といえば、今や欠かせない存在となったルイス・ディアスを思い出す方が多いと思いますが、実は他にもう1人。

2018年2月、クラブ史上初のコロンビア人選手としてフォルタレーザCEIFから加入したアンデルソン・アローヨ。

難しいキャリア


1999年9月27日にコロンビア西部の比較的貧しい地域で生まれ、15歳でフォルタレーザCEIFに加入してコロンビア2部で22試合に出場。

2016年にメキシコで行われたU-17ワールドカップを視察したリバプールのスカウトに注目され、2018年1月末に当時リバプールのトライアル・マネージャーだったフェデリコ・パシエンシアがアローヨ本人や家族と緊密に連絡を取り合い、コロンビアのトップクラブやヨーロッパクラブを退けてトライアルを経ての獲得に成功。

しかし、労動許可の問題からマジョルカBへローンに出され、これが難しいキャリアのスタートとなった。

マジョルカBとは18ヶ月のローン契約を結びながらも6ヶ月で打ち切りとなり、続く18/19シーズンにベルギーのKAAヘントとシーズンローン契約を結ぶもクラブ内の問題から1試合も出場機会を得られず。

リバプールに戻っても運気は好転せず、19/20シーズンは2019年夏のファーストチームのアメリカツアーに帯同するはずが中足骨を骨折して離脱し、復帰後にチェコのムラダー・ボレスラフにローン移籍するもオリンピックへの準備を進めるU-23コロンビア代表に定期的に召集されており、そのこともあって起用法を巡る上層部との意見の相違からシーズンを通しての出場機会は2試合のみ。

転機と少しの停滞


事態が良い方向に向かい始めたのは2020年夏。
当時ローン担当マネージャーだったジュリアン・ウォードと代理人マテュー・グロッシン氏が話し合い、まずは試合に出場することが最優先としてローン移籍先のレベルを下げ、スペイン3部サラマンカUDSへの加入を選択したことが切っ掛け。


登録上の問題により第8節までプレーできなかったが、デビュー以降は主に本職の右サイドバックとしてチャンスを与えられ、途中出場・交代も多かったもののプロとして1シーズン通しては自己最多となる21試合に出場。

初めて成功と呼んでもいいローン移籍を経験し、続く21/22シーズンはスペイン2部ミランデスで全45試合中42試合出場とレギュラーとして大成功を収め、次のステップとして22/23シーズンは昇格争いの可能性も見込まれていたアラベスへローン移籍。

シーズンを通して5位以下にならず首位争いをしていたアラベスでは競争も激しく、リーグ戦ではフル出場をしたかと思えば次の試合は最後の10分と少しだけ、出場機会を続けて得たかと思えば控えとしてベンチに座ることが数試合続くといった状態。

コパ・デル・レイでは出場機会を与えられ、4試合全てに右サイドバックとしてスタメン出場すると4試合中3試合を1-0で勝ち上がる堅守に貢献したほか、ベスト16のセビージャ戦では敗れたとはいえ0-1の最小失点で試合を終えた。

なお、アラベスは昇格プレーオフファイナルのレバンテ戦、0-0で迎えた延長後半アディショナルタイムのPKを決める劇的な形で1年での1部復帰を確定させた。

アンデルソン・アローヨ自身は昇格プレーオフを含めて リーグ戦18試合、コパ・デル・レイ4試合でゴールとアシストはなし。

現在


つい先日、セグンダディビシオンのFCアンドラへのローン移籍が発表され、これでアカデミーですらリバプールの試合に出場しないまま7クラブ目のローン移籍。


FCアンドラはスペインとフランスに挟まれたアンドラ公国から越境参加しているクラブで、昨季は6位アルバセテと8ポイント差あったものの、セグンダディビシオン初挑戦ながら昇格プレーオフまであと1歩となる7位でシーズンを終えた。

元バルセロナのジェラール・ピケが株式のほとんどを保有していることでも知られている。

サラビア監督が好んで使う4-3-3の右サイドバックを、ビジャレアルBから新加入したミゲル・リールやビルバオから新加入したアレックス・ペチャと争う見込み。

本人は激化するであろうポジション争いにも前向きで、『アンドラが気に入っている。ハードにプレーして、勝負に出ていくチームだからね。』とコメント。

今後


昨季のアラベスへのローン移籍発表と同時に契約を延長したことも発表されており、リバプールとは2025年までの契約を結んでいるとされる。


今季をFCアンドラへのシーズンローンで過ごす、即ちリバプールに戻って来るのは2024年夏。

残り契約が1年となり、更に24歳になっていることを考えれば、今季に労動許可の取得が出来なければ来夏に売却される可能性が高いと思うのと、仮にリバプールが残留と新たなローンを望んだとしても本人が売却を要求する可能性もあり得るのではないかと思う。

なお、数年が経ってしまっているため今も同じ気持ちでいてくれるかどうかは不明ながら、2020年時点での本人の夢はリバプールでプレーすること。

リバプールでデビューすることが夢であり、望みであり、ゴールでもある。

だからこそ毎日ベストな方法でやりたいし、全てを捧げて学び続けたい。

そこに到達しなければならないし、そのために全力を尽くす。

将来の目標はリバプールでプレーし、トップチームに定着すること。

契約して以来、ずっと憧れていたことだし、その夢が叶うことを願っている。

(2020年3月のWorld Football Indexのインタビューより)

アランやアウォニィのように労動許可取得のためのローン移籍を繰り返し、最終的にリバプール以外に居場所を見つけた選手も多くいるけれど、難しいローン移籍の繰り返しを経てリバプールで花を咲かせる選手が見たい、苦労した選手がビッグクラブで成り上がっていく様を見たいという気持ちもある。

今季が終わった時にどんな結果になるかを待ちつつ、一先ずはアンデルソン・アローヨの今季が素晴らしいものになりますように。





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