2022年夏にジム・モクソン氏が退団して以降、クラブドクターを探していたリバプールですが、新たに…といっても2022年11月にジョナサン・パワー氏が任命されています。
そんな新クラブドクターのインタビュー記事を発見したので、経歴などと共に紹介。
新たなクラブドクター、ジョナサン・パワー氏はリバプールのウェストダービー出身で、リバプールの公式ウェブサイトには『2022-23シーズンの間、クラブドクターを務める』と記されている。
2017年から2021年までの4年間はイングランド代表のパフォーマンス・メディシン・ドクターとして活動し、それ以前は2017年にU-17W杯を制したイングランドU-17代表や同年のU-19ユーロを制したイングランドU-19代表のドクターとして活動。
更に2019年から2021年の2年間はブレントフォードのマッチデイ・ドクターも務め、その他にはラグビーのリーズ・ライノズやヨークシャー・カーネギー(現リーズ・タイクス)でもクラブ・ドクターを務めた。
上記の説明でも分かるようにイングランドのスポーツ医学界では名前が知られた人物であり、2012年のロンドン・オリンピックでは水泳部門のリード・ドクターを務めたほか、2021年に行われた東京オリンピックではイギリス代表のトライアスロンチームの一員として来日。
直近の経歴は、バミューダ諸島のスポーツ整形外科医学センターのコンサルタントやヨークシャー・スポーツ・エメディシン・クリニックのスポーツ部門責任者。
クロップ監督やウォードSD、リカバリー&パフォーマンス部門責任者のアンドレアス・シュルンベルジェ氏、アドミニストレーション&ガバナンス部門責任者のジョナサン・バンバー氏らの監督の下で行われたクラブドクター探しは12人の候補者がいたが、面接を経て満場一致でパワー氏を選出。
2022年11月時点で任命されたことを Dailymail などが報じたが、正式な就任は前職の退職通知期間を終えたのちの2023年初めからとされた。
Meet Dr Jon Power, Jon is an SEM Consultant. He is a specialist in musculosketal problems. He is a Fellow of the @FSEM_UK and having worked as Head of Medical Services at @leedsrhinos , he now also works for the Football Association. Jon is recognised by all major insurers. pic.twitter.com/ITw0J1wzOU
— Yorkshire Sports Medicine (@YSMClinic) January 10, 2019
3月24日、パワー氏はバミューダ諸島のメディア The Royal Gazzette のインタビューに応じ、リバプールからのオファーは断れなかったと明かしている。
数年前、長く滞在するつもりでバミューダに越してきた。
私をここから引き離す仕事はあまり多くないが、リバプールがこの件で接触してきて、プロセスを経てオファーを貰った。
リバプールで生まれ育ち、家族も住んでいる。
私は27年間離れているが、この機会を断るのは不可能だった。
家族としては、この美しい島とピンク色のビーチからリバプールに戻ることを考えると、まだ非現実的な感じがする。
リバプールに加入することは様々な感情が伴うし、これは単なる仕事ではなく、キャリアの大望なんだ。
スポーツ整形外科医学センターに感謝を伝えたい。
新たな職場に行きやすいように本当に助けてくれて、感謝の気持ちでいっぱいだ。
このクリニックは、バミューダのような小さな島でその重みを十分に発揮しているし、その質の高さは素晴らしいもの。
また、イギリス体操協会のチーフ・メディカル・オフィサーやイギリス・スポーツ協会のシニア・スポーツ・ドクターを経てこの職務に就くクリス・トムリンソンに任せられることを嬉しく思っている。
新しい職務で厳しい視線に晒されながらも、生涯のファンであり、シーズンチケットを持つクラブのために働くという興味深い状況に置かれているが、ファンの視点とは切り離して仕事のみに集中する必要性をよく理解していると語る。
スポーツの世界で働くと、ファンとして見ていた視点が大きく変わる。
そのような環境で仕事をしていると、リーグ戦の順位ではなく選手にとって何がベストなのかを考えるようになり、全ての物の見方が変わってくる。
ファンとしての感情とは無縁でいることが重要。
トラップに嵌ってしまう可能性がある。
幸いにも私のキャリアではそのようなことはなかったが。
どんな決断を下すにも様々な要因が絡むもので、医師としては選手の味方だ。
時にはその決断が皆に好まれないこともあるかもしれないが、選手という人間の最善の利益のためにそこにいるんだ。
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