2023年8月30日水曜日

ジャレル・クアンサーってどんな選手?



ニューカッスル戦でデビューを果たし、落ち着いたプレーで勝利に貢献したジャレル・クアンサー。

背景・バックグラウンド


2003年1月29日生まれの20歳。

5歳の頃に地元ウォリントンのウールストン・ローヴァーズからリバプールアカデミーに加入して以来、ずっとリバプールで成長を続けている。

キャプテンとしてリバプールU-18をFAユースカップ決勝に導いた20/21シーズンの2月に初のプロ契約を結ぶと、翌21/22シーズンはUEFAユースリーグに臨むチームではキャプテンを務め、プレミアリーグやカップ戦でベンチ入りを果たしたが4冠を狙うチームの中で出番は訪れず。

22/23シーズン後半はブリストル・ローヴァーズへとローン移籍し、デビュー戦で1-5の大敗を喫するも個人としては高く評価され、続く試合でも良いプレーを続けたことで同クラブのジョーイ・バートン監督はトップレベルでプレーする選手だと称賛。

23/24シーズンはプレシーズンマッチから好プレーを披露し、ニューカッスル戦の77分からマティプに代わって初出場。


どんな選手?


リバプールやブリストル・ローヴァーズでの4バック、イングランド代表での3バックなどにも適応するほか、ユース年代では右サイドバックとしてプレーすることも屡々。

190センチの長身と強いフィジカル、積極的、ボールの扱いに長け、パスでラインを破る、冷静で集中しており空中戦でも強い、更に強いプレスとクロップが必要とする特徴を備える。

下部組織にもトップチームと同じ戦術が適用されるリバプールにおいて、4バック制の右センターバックとして理想的な選手と評価される。

Liverpool.com やガーディアンなどに寄稿するジャーナリスト Bence Bocsák 氏は、プレシーズン中に下記の通りツイート。

プレシーズンでジャレル・クアンサーをもっと見られる可能性があることに興奮している。

ブリストル・ローヴァーズで堅実な半年を過ごし、シニアデビューを果たした。
90分平均でリカバリー11.5回、インターセプト5.85回を記録。

重要なのは如何にボールを上手く扱えるかということであり、90分平均で20.78本の前方へのパス、7.12本のロングボールを記録。

また、U-20イングランド代表でも何度となく注目を集め、今年のU-20ワールドカップでは全試合に出場した。彼は重要な選手だ。



代表


2018年にU-16イングランド代表デビューを果たして以降、現在はU-23イングランド代表に招集されており、2023年2月のドイツ戦でデビュー。

2022年夏にスロバキアで行われたU-22ユーロでは全ての試合にセンターバックとしてスタメン出場し、準決勝イタリア戦では試合終盤にコーナーキックから決勝点を記録。


続くイスラエルとの決勝では52分に同点ゴールをアシストし、延長戦を経ての3-1での勝利と優勝への貢献に加え、チーム・オブ・ザ・トーナメントの一員に選出。


2023年5月にアルゼンチンで行われたU-23ワールドカップでもイングランド代表に選出され、決勝トーナメント1回戦でイタリアに敗れたが全試合でスタメン出場。

A代表デビューはまだであり、マンチェスター・ユナイテッドのトライアルを受けた過去を持ち、1950年代後半から60年代前半にガーナ代表として活躍した祖父サムエルの血筋によりガーナ代表も選択可能。

実際にガーナ代表を選択するようガーナ協会が説得に動くとの報道が為されたほか、2019年9月のガーナメディア SPORTS WORLD GHANA のインタビューでは、『まだどの国を選ぶか決めていないが、どの国の代表であってもとても光栄なことだ。』とコメント。

また、同じように祖母や両親の血筋により、バルバドス代表とスコットランド代表も選択可能。


周囲の評価


ユルゲン・クロップ、ニューカッスル戦前にコナテ負傷について問われた際の返答(リバプール公式
私たちの選手たちのクオリティに疑いの余地はない。
ジャレル・クアンサーという才能に溢れた選手もいる。

ジョーイ・バートン監督、ローン移籍したブリストル・ローヴァーズでのプレーについて(Bristol Post
ユルゲン・クロップは、余程の選手でない限りトップチームでの練習に参加させるようなことはしない。

彼らは私たちの仕事の最高レベルにあり、高く評価している選手を私たちに託してくれたことをただただ嬉しく思っている。

ハードワークを続け、平常心を保てば、望むものは何でも手に入ると思う。

アレクサンダー=アーノルド、ニューカッスル戦後のコメント(SkySports via TBR Football
ジャレル・クアンサー、リバプールでの最初の試合でとても驚異的だった。

このような雰囲気と環境の中でプレーするのは並大抵のことではないし、あのように自分の力を出し切ったのは素晴らしいことだ。



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