他国にルーツや関わりがあると明確に分かった21人の選手について、7人ずつ3回に分けて…と思ったのですが、2人が追加で判明したので②と③は8人ずつ紹介。
前回はこちら→他国にルーツや関わりを持つ選手たち①
アレクシス・マクアリスター
アルゼンチンとイタリアの二重国籍。
元アルゼンチン代表選手でもある父カルロス氏が The Athletic に語ったところによると、スコットランドからアイルランドを経たのかアイルランドから直接なのかは不明ながら、1800年代中頃にアルゼンチンに渡ったアイルランド系移民の子孫でもある。
Mac Allister や McAllister はマカリスターとも発音され、元々スコットランドやアイルランド方面に多い名字であり、アラステア(アレクサンドロスのスコットランド・ゲール語化)の息子を意味する。
チアゴ・アルカンタラ
スペインとブラジルの二重国籍。
父親は1994年アメリカW杯優勝メンバーでもある元ブラジル代表のマジーニョ氏。
父の所属クラブの都合でイタリアで生まれだが、5歳でブラジルのフラメンゴの下部組織に加入したのちにスペインとブラジルを行き来し、2010年にバルセロナに加入した。
ポール・グラツェル
ドイツとイングランドの二重国籍。
マージーサイドに移住したドイツ人の両親のもとに生まれ、U-16までイングランド代表、U-18からはドイツ代表を選択していた。
ドイツ語を話すこともできるほか、2020年にはクラブ公式インタビューで両親共にNHS(国民保険サービス)で働いていることを明かしていた。
ジェームズ・バラギジ
イングランドとコンゴ民主共和国の二重国籍。
コンゴ民主共和国出身の両親のもとにマンチェスターで生まれたが、現時点までアンダー世代の代表はイングランドを選択。
GOAL曰くリバプールの下部組織を経て6歳でマンチェスター・シティに加入したが、フォーデンやサンチョが通った私立学校セント・ビーズへ入学させることをシティが見送ったため、リバプール復帰を選択してU-11チームに再加入した。
ビリー・コウメティオ
フランスとカメルーンの二重国籍。
コウメティオという名字はカメルーン在住者が最も多いとのデータの通り、フランスに移住したカメルーン系移民の家系。
2014年に地元リヨンの下部組織に加入した際はウィンガーとしてプレーしていたが、14歳の時にセンターバックにコンバートされた。
Wellity Lucky Omoruyi
スペインとイングランドの二重国籍。
スペイン・サラゴサで生まれ、レアル・サラゴサの下部組織で育ったのち、U-13チームからリバプールに所属。
Omoruyi はナイジェリアに多い名字であり、またヨーロッパや北中米にも見られることからナイジェリア系移民の血も引いていると思われる。
プリンス・コービー・シセ
画像:Bluechiplfc(Twitter)より引用
フランスとウェールズの二重国籍。
元フランス代表FWジブリル・シセとウェールズ生まれのジュードさんの間に生まれたが、父ジブリルがギニア系コートジボワール人のためアフリカの血筋も引いている。
2022年8月、U-15・16レベルの大会でウェールズ代表を選択したことを母ジュードさんがインスタグラムやツイッターにて明かした。
ケイロル・フィゲロア
アメリカとホンジュラスの二重国籍。
元ホンジュラス代表且つウィガンで活躍したマイノル・フィゲロアの息子であり、その父が所属していたMLSのFCダラスの下部組織で育った。
ホンジュラス代表はもちろん、父のウィガン移籍に伴って10歳前にイングランドに3年以上住んでいたことからイングランド代表も選択できたが、U-17アメリカ代表招集時に家族の多くが住んでいる国であることを理由にアメリカ代表を選択すると代表公式ツイッターにて明かした。
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