リバプールファンなら誰もが気にしているであろうマイケル・エドワーズ氏の動向だが、The Athleticなどによると同じく元リバプールスタッフのイアン・グラハム氏が立ち上げるアドバイザリーサービス Ludonautics にてスポーツ界に復帰する。
ポーツマスやトッテナムでの分析官としての活動を経え2011年にチーフアナリストとしてリバプールに加入すると、2016年からはスポーティング・ダイレクターいわゆる"SD"に就任し、魔法のような交渉術でありとあらゆるタイトルの獲得に貢献したのちの昨年夏にリバプールを退団。
現在でも移籍市場を迎える度に名前が挙がり、ウォードSDの退任やシュマートケ就任、更には中盤補強のバタバタ感から今夏も漏れなく復帰待望論が唱えられていた。
なお、今回の参加が永久雇用的なものかは不明ながら、状況を知る関係者曰く当面の間はLudonauticsでの仕事が彼の唯一の関心ごとであり、他チームのSDを務めるつもりはないとされている。
対するイアン・グラハム氏も昨今の成功には欠かせない重要人物であり、2022年11月に退団を報じたLiverpool Echoが『グラハムの退団により、移籍について再考が必要』と書いたほど。
イアン・グラハムの退団により、FSGは移籍について再考する必要性が高まる。
リバプールのデータ分析チームのリーダーで、主に市場での価格調査に注力していたイアン・グラハム氏が今季限りでの退団の意向を伝えた。
10年以上勤め、今年6月にダイレクターから退いたものの勤務は続けていた。
ウォードSDに続き、運営部門に2つ大きな穴が開くことに。
リバプールのデータ分析チームのリーダーで、主に市場での価格調査に注力していたイアン・グラハム氏が今季限りでの退団の意向を伝えた。
10年以上勤め、今年6月にダイレクターから退いたものの勤務は続けていた。
ウォードSDに続き、運営部門に2つ大きな穴が開くことに。
イアン・グラハム氏(Liverpool FC公式より)
同氏はエドワーズ氏に比べると目立つ存在ではなかったが、ケンブリッジ大学で物理学の博士号を取得したのちにDecision Technologyという企業のコンサルタントとしてプレミアリーグやトッテナムに知識を提供し、データサイエンス部門を立ち上げて選手獲得やパフォーマンス分析などの意思決定に統計学を役立ていた。
実は、Decision Technology社在籍時に当時トッテナム所属だったエドワーズ氏と知り合っている。
そして2012年にリバプールに加入すると10年に亘ってデータ分析部門として市場価格の調査などに尽力し、2022年6月までは同部門のダイレクターも務めた。
2024年に正式にスタートするLudonauticsには、既にクラブオーナーやクラブ買収を検討している人物が関心を示しているとされる。
また、The Athleticは、エドワーズ氏に関心を示したチェルシーやマンチェスター・ユナイテッドのように、グラハム氏も彼らがリバプールで成し遂げたモデルの再現を望む多くクラブから誘われたものの断りを入れており、両者の望みは 様々な部門で複数のクライアントに支援を提供し、異なるスポーツに転換する可能性のあるビジネスを経営すること だったとしている。
現在の主力のほとんどを獲得し、余剰戦力となった選手の好条件での売却に成功した敏腕SDとそれをデータで支えた分析のスペシャリストが提供するサービスを欲しがるクラブは山のようにあるだろう。
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