2024年7月28日日曜日

スターたちと契約し損ねたスウォンジー・シティ


何かしらの理由から獲得を見送った選手が他のチームで目覚ましい成績を残したり、その成績によって何倍もの金額で売却されたり、『どうしてあの時…』となるのも移籍市場あるあるの一つ。

今回は、チャンピオンシップに所属するスウォンジー・シティが最も後悔しているのではなかろうかという、10年前のファン・ダイク獲得見送りに関して。

2014年夏、ギャリー・モンクが初めて正式な監督としたフルシーズンを率いるにあたり、上層部はクラブの野心を表す象徴的な契約をまとめたいと考え、加えてチコ・フローレスがカタールのレフウィヤに移籍したことを受けてセンターバック獲得に動く。

そこで、セルティック加入初年度ながらリーグ優勝に貢献、リーグが選出する年間最優秀イレブンや選手が選ぶ年間最優秀選手にも選出されるなど注目を集めていた22歳のファン・ダイクに目を付けた

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しかし、600万ポンドでは安過ぎるとして門前払いを喰らう。

セビージャも600万ポンドを用意していたと言われるが、セルティックはCLでのチャレンジのためにも少なくとももう1シーズンは残留させるという姿勢を崩さず。

結局、14/15シーズンのファン・ダイクは、全コンペティションで58試合10ゴールとキャリアハイの成績を残してからサウサンプトンに加入。

対するスウォンジー・シティは800万ポンドでナポリからアルゼンチン代表DFフェデリコ・フェルナンデスを獲得し、在籍した5シーズンで通算128試合に出場するなど堅実なプレーを披露した。

ただし、スウォンジー・シティにとって惜しかったのはファン・ダイクの能力や成績はもちろん、大金を得るチャンスでもあったこと。

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2年半過ごしたのちに当時のDF史上最高額となる7500万ポンドでリバプールに移籍しており、獲得に費やした金額が1300万ポンドであったことを踏まえると、サウサンプトンは単純計算で6200万ポンドの利益を得たことになる。

当然、スウォンジー・シティに加入していた場合にもサウサンプトンで見せたようなパフォーマンスを披露していたか、リバプールのようなクラブが大金を支払ったかどうかは分からない。

ただ、先に書いたように800万ポンドで獲得したフェデリコ・フェルナンデスは、2018年に600万ポンドでニューカッスルに放出しているため数字だけ見るなら200万ポンドの損失。

それぞれの事情があれど、もしも2014年夏にスウォンジー・シティが倍額を支払うと主張していたらどうなっていたか、リバプールの成績やメンバーも大きく違っていたかもしれない。

なお、2012年に当時フリートウッド・タウン所属だったジェイミー・ヴァーディー獲得を持ちかけられるも金額に難色を示して断り、2013年には当時サンテティエンヌ所属のオーバメヤンの代理人と接触するも本人がドルトムントを選択し破談。

更に2017年には当時バンクーバー・ホワイトキャップス所属だったアルフォンソ・デイヴィスの獲得に動くも、労動許可が得られずに破談するなど、スウォンジーシティには数年後にワールドクラスになる選手たちを逃し続けた過去がある。



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