2024年8月1日木曜日

新たな "6番" はフェールマンか


昨季は遠藤が印象的な活躍を披露したものの、年齢を考えれば6番の選手の補強は必要であり、最近新たに浮上した名前がPSVのオランダ代表MFヨエイ・フェールマン。

噂の発信源は?価格は?競合相手は?などなど、ざっくりと調べてまとめてご紹介。


経歴


1998年11月25日生まれの25歳。

フォレンダムに所属していた16/17シーズンにエールステディヴィジ(オランダ2部)ながらトップチームデビューを果たし、2019年からヘーレンフェーンに加入してエールディヴィジデビュー。

21/22シーズン冬の市場でPSVと4年半契約を結ぶ。

シーズン後半のみの所属となった21/22シーズン以降は2シーズン連続で40試合以上に出場し、中でも昨季23/24シーズンは公式戦42試合7ゴール19アシスト、エールディヴィジ最多となる130回のチャンスクリエイトを記録。

2023年3月にはユーロ予選のフランス戦とジブラルタル戦に臨むオランダ代表に招集されたが、ウィルス感染による体調不良によって離脱。

2023年6月のネイションズリーグ3位決定戦のイタリア代表戦の後半に途中出場して代表デビュー、2024年3月のドイツ代表戦で初ゴールを記録すると、ユーロに臨むメンバーにも招集された。


噂の発信源


7月29日、ジャーナリストのジャック・タルボット氏がポストした情報が発端となり、一気に拡散された。


PSVのヨエイ・フェールマンがリバプールのターゲットに挙げられているとされる。

アルネ・スロットはビルドアップの段階から交換できる6番を探しており、25歳のMFが候補に挙げられた。

昨季のエールディヴィジ最高のMFとも言われるフェールマンは、ダブルピボットの1人としてPSVの中盤で21ゴール(リーグ戦29試合5ゴール16アシスト)に関与。

4-4-3の一部としてだが、スロットのフェイエノールトではマッツ・ウィーファーがその役割を担っていた。


また、同氏が寄稿したAnfield Watchの記事によれば、スロットは6番のポジションにテクニックを備えた選手を置くことが多く、フェイエノールトで同ポジションを任せていたウィーファーにはポゼッションを支配している時は出来る限り前に出てファイナルサードで絡むように求めていた。

フェールマンは積極的なパスやボックス内へのボールの供給、スルーパスや遠目からのシュートなど、プログレッシブな守備的MFというリバプールの望むプロフィールに合致。

加えて、守備面でも人任せにせず、タックルやボール奪取に強く、Whoscoredによると1試合あたり1.2回のタックル、0.5回のインターセプト、0.8回のクリアを記録。(遠藤はそれぞれ1.6回、0.8回、1回)

また、PSVの要求額について詳しく触れられていないが、Transfermarktでは2023年夏は1600万ユーロだった市場価格が今年の夏には倍増以上の4000万ユーロに上昇している。


競合相手は?


現時点で具体的な動きを見せているクラブは無い様子ながら、リバプールの他に関心を示していると噂されているのがマンチェスター・ユナイテッド。

Caught Offsideによると、あくまでもユナイテッドの最優先はPSGのウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテだが、選手とは2029年までの契約で合意しつつもクラブ間ではまだ進展なし。

PSGがベンフィカのジョアン・ネヴェス獲得に近づいており、その影響で数日中にウガルテのユナイテッド移籍も進展するのではと言われているが、万が一進展する様子がなければ素早くフェールマンに切り替える可能性がある。

また、teamTALKは、クラブ間でのウガルテ獲得交渉に進展がないことから、ユナイテッドはフェールマンをより堅実な選択肢として特定したと主張。

ポゼッションを奪い返すことを好むウガルテと組み立てやテンポのコントロールを得意とするフェールマンは違うタイプだとしつつ、アヤックスを率いていたテン・ハフがエールディヴィジでの経験からよく知っている選手だと指摘。


否定的な見解


前出のteamTALKは、リバプールがマンチェスター・ユナイテッドとの入札合戦になることを望んでいないため獲得の可能性が低下しつつあるとしたほか、オランダではスロットのトップターゲットではないと報じられていると言及。

そして、そのオランダでの報道というのはPSVの地元アイントホーフェンのメディア、アイントホーフェン・ダグブラッド(Eindhoven Dagblad)のジャーナリスト、リック・エルフリンク氏によるポストと思われる。


フェールマンとリバプールは単なる噂だ。

先週のトラブゾンスポルとルーク・デ・ヨングの噂のように。

当事者同士での接触は無い、というのが信頼できる筋からの情報だ。


エルフリンク氏は情報の正確性や信憑性が高い、トップティアとされるジャーナリストであり、否定的な主張の方が正しいのであろうというのが現時点での印象。

何も確かなことはなく、何が起こるかは分からないが、追加の報道や反論がないことから見ると所謂飛ばし、若しくは報じられた程の関心は無いと思われる。



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2024年7月31日水曜日

新しいリバプールについて語るルーカス


新たなシーズンの開幕を前に、レジェンドであるルーカス・レイヴァがSkySportsのインタビューに答え、スロット率いる新チームの印象を明かした。

10年間所属して、現在もファンから愛され続けてあるルーカスは、スロットの下で2人のミッドフィールダーが印象的なプレーを披露するはずと考える。



ルーカス、会えて嬉しいよ。
新しいリバプールを観るのは、どれだけ楽しみだろうか?


そうだね。凄く楽しみにしているよ。

まだ多くの選手たちが休暇中で不在だけど、若い選手たちを見る大きなチャンスだ。

プレシーズンというのは常にスタートに向けてフィットネスを戻すため、アルネがどうチームを準備するか理解するための時間であり、試合をとても楽しみにしている。



先週、セントラルMFとしてスロットの下でプレーすることが、どれ程楽しみかをカーティス・ジョーンズが語っているのを聞いた。

元セントラルMFとして、より中盤を経由するプレーを観るのは楽しみだろうか?


さっきも言ったように、アルネは中盤でコントロールするようチームをセットしようとしている。

中盤の選手が多く絡み、センターバックから攻撃的な選手へ導く役目もある。

ポジションを維持する規律があるのはユルゲンと少し違うけど、新たなアイディアを楽しみにしているし、選手たちがどう適応するかを見るのは非常に重要になるだろう。

カーティスは重要な役割を果たすだろうし、エリオットもそうだ。

若く、地位を確立した選手だし、そうなるよう願っている。



素晴らしい監督たちの下でプレーしてきたけど、新たな監督に適応するのはどれほど難しいことだろうか?

選手たちは慣れていると思うよ。

代表チームに行く時も別のルーティンやトレーニング、準備方法に適応しなければいけないからね。

だからこそプレシーズンというのは重要で、彼らは今情報を得ようとしている。

アルネが違ったシステムを試みているのは確かで、ベティス戦はセンターフォワード無しの例だったし、選手たちは情報を得てピッチで示し、適切な方法でシーズンをスタートさせたいと願っていると思う。



私が感心したことのひとつは、新たな監督が売り込んだものを、選手たちがどれだけ受け入れているかを純粋に語っていること。

変化を受け入れることを楽しんでいる。

選手によっては変化を怖がると思ったけど、実際にはその反対のようだ。


監督が代わる時、チームは難しい時期や立ち位置を迎えるもの。

今回はその反対のように思えて、何故ならユルゲンが良い立ち位置や良い基礎と共にクラブを去ったからだ。

そして今、新たなアイディアや考え方がもたらされた。

選手たちは年齢と経験を重ねてより良くなっていき、新たなフットボールへの考え方も身に付ける。

新たなアイディアやシステムを徐々にチームに落とし込むのに、アルネは昨年や前の8年間の良いところを活かしていくだろう。



彼らはアーセナルと対戦する。

ライバル関係を弱め、離脱者や怪我なく乗り越えるだけといったものになるだろうか?


結果は常に大切だ。
こういった試合をアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドと行うときは特にね。

でも、プレシーズンというのはフィットネスを取り戻し、チームや監督から情報を得て、それを試合に適用する期間だ。

もちろん勝って、誰も怪我をしないことがベストだけどね。

本当に重要なのは(開幕する)数週間後なんだから。



モー・サラーがゴールをお膳立てするのを見たけど、彼がプレシーズンをフルで過ごしているのはどう?

彼のクオリティやチームにとってどれだけ大切な存在か、話す必要はないよね。

でも、彼にとって最も試されていることは、自分がどれだけ重要かを理解することだと思う。

年長の選手は、新監督やスタッフが適応するのを助けるのに重要な役割を果たすからだ。

本当に重要なことだと思う。

この間の試合では、1対1でボールを受けて、ソボスライに良いパスを出して勝利を呼び込むというモー・サラーらしいセットアップだった。



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2024年7月30日火曜日

依然としてゴードンを高く評価


6月末に利益と持続可能性のルールに悩んでいたニューカッスルが売却すると噂され、リバプールが獲得に乗り出していたとされたアンソニー・ゴードン。

本人も幼少期に復帰したクラブへの復帰を熱望し、チームメイトに実現しそうだとまで語っていたとされるも、結局はオファーに至らず。

ただ、ファブリツィオ・ロマーノ氏は、自身のYouTubeチャンネルにて『リバプールからの関心は依然として強く、具体的なもの』とコメント。



6月の終盤、ファイナンシャル・フェアプレーに関して苦しんでいたニューカッスルは、アンソニー・ゴードンについてリバプールからアプローチされた。

会話が交わされ、本人は移籍を望み、リバプールへの移籍の可能性にGOサインを出した。

だが、ニューカッスルは受け入れず。

ただのやり取り、ただの会話であり、公式オファーではなかった。

リバプールはオファーを提示したいと考えていたが、それはニューカッスルがゴードンに対して見込んでいたものではなかった。

聞いたところによれば、リバプールのゴードンに対する関心は依然として強く、具体的な関心だ。

内部でとても評価され、好まれている選手であり、彼の名前は依然としてリバプールの補強リストの高い位置に名前がある。

重要なのは、リバプールが攻撃的なポジションに関して行動を起こした場合、アンソニー・ゴードンがとても凄く好まれているということ。

リバプールの将来にとって素晴らしい選手になる可能性があると信じており、内部でゴードンの状況について話し合っている。

ニューカッスルにとっては本当に大切な選手であり、これで同様に評価額が問題となる可能性がある。

ニューカッスルに普通の値段を付けるつもりはないし、GOサインを出すためには大金を支払わなければならない。

現時点でニューカッスルは残留を強く望んでおり、この取引に関してリバプールが動くと決めた場合、どうなるのか様子を見てみよう。




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2024年7月29日月曜日

カーズリー監督を高く評価するエリオット


ユーロ閉幕後、ギャレス・サウスゲイトの退任が発表されたイングランド代表。

グラハム・ポッターやエディ・ハウ、更にイングランド女子代表のサリナ・ヴィーフマン女史らとももに候補に挙げられているのが、現在U-21イングランド代表を率いているリー・カーズリー監督。

同監督の指導の下、U-21ユーロでの優勝に貢献したエリオットも彼を高く評価しており、代表監督となる準備ができていると思うかと聞かれた際には下記の通りにコメント。

間違いないね。
リーは素晴らしい監督で、素晴らしい男だ。

ステップアップの準備ができている。

多くのビッグクラブが彼の状況を注視しているのは、彼自身や彼のコーチング能力の功績だ。

イングランド代表としてピッチに立つ時は、いつだって自分のフットボールを楽しむ自由がある。

彼は準備ができているように思うよ。



カーティス・ジョーンズとともにカーズリー監督率いるU-21イングランド代表で活躍しており、同監督がイングランド代表監督となれば代表デビューのチャンスが巡って来る可能性もあるが、エリオット自身もイングランド代表になりたいとの意思を明確にした。

もちろん、いつかはそこに居たい。

でも、彼らには彼らのやり方があって、注目していて選びたい選手がいる、そしてそれが彼らの仕事だ。

それと同時に、良い休暇が取れたことが残念でもある。
(※ユーロ出場組は長い休暇を取れないが、自分はよく休めた=代表に呼ばれていないから休めてしまった)

U-21ユーロに参戦した去年の夏は長く休めなかったから、リラックスして家族に会い、プレシーズンに向けて頭を整理できたことは良かった。

新しい監督の下で、フレッシュな状態でチャレンジしたかったからね。




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2024年7月28日日曜日

スターたちと契約し損ねたスウォンジー・シティ


何かしらの理由から獲得を見送った選手が他のチームで目覚ましい成績を残したり、その成績によって何倍もの金額で売却されたり、『どうしてあの時…』となるのも移籍市場あるあるの一つ。

今回は、チャンピオンシップに所属するスウォンジー・シティが最も後悔しているのではなかろうかという、10年前のファン・ダイク獲得見送りに関して。

2014年夏、ギャリー・モンクが初めて正式な監督としたフルシーズンを率いるにあたり、上層部はクラブの野心を表す象徴的な契約をまとめたいと考え、加えてチコ・フローレスがカタールのレフウィヤに移籍したことを受けてセンターバック獲得に動く。

そこで、セルティック加入初年度ながらリーグ優勝に貢献、リーグが選出する年間最優秀イレブンや選手が選ぶ年間最優秀選手にも選出されるなど注目を集めていた22歳のファン・ダイクに目を付けた

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しかし、600万ポンドでは安過ぎるとして門前払いを喰らう。

セビージャも600万ポンドを用意していたと言われるが、セルティックはCLでのチャレンジのためにも少なくとももう1シーズンは残留させるという姿勢を崩さず。

結局、14/15シーズンのファン・ダイクは、全コンペティションで58試合10ゴールとキャリアハイの成績を残してからサウサンプトンに加入。

対するスウォンジー・シティは800万ポンドでナポリからアルゼンチン代表DFフェデリコ・フェルナンデスを獲得し、在籍した5シーズンで通算128試合に出場するなど堅実なプレーを披露した。

ただし、スウォンジー・シティにとって惜しかったのはファン・ダイクの能力や成績はもちろん、大金を得るチャンスでもあったこと。

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2年半過ごしたのちに当時のDF史上最高額となる7500万ポンドでリバプールに移籍しており、獲得に費やした金額が1300万ポンドであったことを踏まえると、サウサンプトンは単純計算で6200万ポンドの利益を得たことになる。

当然、スウォンジー・シティに加入していた場合にもサウサンプトンで見せたようなパフォーマンスを披露していたか、リバプールのようなクラブが大金を支払ったかどうかは分からない。

ただ、先に書いたように800万ポンドで獲得したフェデリコ・フェルナンデスは、2018年に600万ポンドでニューカッスルに放出しているため数字だけ見るなら200万ポンドの損失。

それぞれの事情があれど、もしも2014年夏にスウォンジー・シティが倍額を支払うと主張していたらどうなっていたか、リバプールの成績やメンバーも大きく違っていたかもしれない。

なお、2012年に当時フリートウッド・タウン所属だったジェイミー・ヴァーディー獲得を持ちかけられるも金額に難色を示して断り、2013年には当時サンテティエンヌ所属のオーバメヤンの代理人と接触するも本人がドルトムントを選択し破談。

更に2017年には当時バンクーバー・ホワイトキャップス所属だったアルフォンソ・デイヴィスの獲得に動くも、労動許可が得られずに破談するなど、スウォンジーシティには数年後にワールドクラスになる選手たちを逃し続けた過去がある。



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