Liverpool FC Transfer Centre: クロップと親友デイヴィッド・ワグナー

1月28日にFAカップ4回戦が控えているが、対戦相手はチャンピオンシップのノリッジ・シティ。
そして、率いるのはクロップの親友として知られるデイヴィッド・ワグナー監督。

2人は1990年代にともにマインツに所属しており、クロップは1990年から2001年まで（監督期間を含めれば2008年まで）、ワグナーは1991年から1995年まで。

2021年にデイヴィッド・ワグナー監督を特集したブンデスリーガ公式の記事では、2人の友情の始まりは同部屋になったこととクロップが明かしている。

誰が、どうしてそうなったのかは分からないが、同じ部屋に集められて…それが生涯に亘る友情の始まりだ。

家族みたいで、互いに兄弟だと思っている。
とても長い付き合いだし、互いにそう感じているんだ。

（プレーは）一貫性がある感じではなかった。彼は聞きたくないかもね（笑）

とても大きな才能の持ち主だったが、毎日それを発揮できた訳ではなかった。

フランクフルトからマインツに来た時、彼はとても若く、テクニックに優れ、とても速い、良いストライカーだったよ。

現役引退後の2011年7月、ワグナーはクロップの要請でドルトムントⅡの監督に就任。

2015年10月31日で退任してチャンピオンシップのハダースフィールド・タウンの監督に就任したが、退任の噂が報じられてからは同時期にリバプールの監督に就任したクロップのもとに向かうのではとの報道も多かった。

2015年6月までリバプールのコーチを務めたマイク・マーシュをワグナーが招聘した際や、16/17シーズンのダニー・ウォードのローン移籍など、ともにイングランドに渡ってからも関係は続いている。

特に、ウォードは43試合に出場し、レディングとのプレーオフ決勝ではPK戦で22本を止める活躍を披露し、ハダースフィールド・タウン史上初のプレミアリーグ昇格に貢献した。

また、プライベートでの交流も絶えることはなく、ワグナーは2017年10月のFour Four Twoのマガジンにて、2005年に行われたクロップと奥様ウラさんの結婚式でベストマン（新郎側の付き添い）を務めたことを明かした。

私はあまりお酒が飲めないんだ。
ビール2杯くらいで十分だが、クロップは私よりもずっと飲める口だ。

彼の結婚式でベストマンを務めたんだが、飲み過ぎちゃってどんなスピーチをしたか覚えていないんだ！

メディアが興奮するのも分かるよ。
親友2人…と言っても友達より家族みたいな感じと言うこともあるけど、その2人がイングランドで監督をやり、プレミアリーグで仕事をしていて、互いに60マイルくらいの距離。

メディアにとっては格好のネタだろうね。

でも、私にとって彼は25年前と同じ友人なんだよ。
ユルゲン・クロップがフットボールの監督であることは、特別なことではないんだ。

たとえ彼がシェフだったとしても、私の友人であることに変わりはないし、全く同じ関係でいられるだろう。

プレマッチカンファレンスに出席したクロップは、既にワグナーと連絡を取ったことやメンバーを大幅に入れ替えてくれとジョークを言われたこと、そして久しぶりに直接会って対戦できることへの楽しみもコメント。

すごく楽しんでいるし、もうその件について話し合った。

メンバーを大幅に入れ替えてくれ！と頼まれたから、そんなことをしても助けにはならないって返したよ。

彼は本当に良い仕事をしたが、難しい仕事だった。
序盤は本当に良かったが、そこから攻撃陣が多かれ少なかれ離脱して苦境に陥り、今はプレーオフ圏内に届こうとしている。

前回のリーズ戦では負けていたが、まだ観ていない。

明らかにビッグゲームが控えている。
チャンピオンシップのシーズン自体が既にかなり激しいものだが、FAカップで戦う期間が長ければ、リーグに所属するチームの多さと試合数の多さもあって、世界的に大成功を収めたプレミアリーグのシーズンに非常に似ているのは間違いない。

彼の仕事全てに関心があるし、出来る限りチェックしている。

対戦があるのは良いことだ。
ハダースフィールドで仕事をしていた時、彼はアンフィールドでたくさんの試合を観ていた。

試合がない時はここにいて、今、彼はピッチに戻ってきた。
新しいスタンドは見ていないんじゃないかな。

長い間、直接は会っていないし、次に会うのは夏になると思っていたから、久々に会って戦えるのは良いことだ。