ラベル Academy の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Academy の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年9月24日日曜日

フラノとモーガンのフットボールキャンプ



リバプールの下部組織で育ち、優勝争いを展開した13/14シーズンにレギュラーとして活躍し、当時監督を務めていたブレンダン・ロジャーズの言葉をきっかけに"リバプールのカフー"と評されたジョン・フラナガン。

長い長い活躍が期待されながらも膝の大怪我などにより退団し、ジェラード率いるレンジャーズやアッガー率いるHBキューゲに所属したのち、2022年10月に今後の長い人生に向けて膝をこれ以上酷使しないようメディカルアドバイスを受けたとして現役引退を表明。

同じくリバプール下部組織出身で、下位リーグを渡り歩いたのち、最近では地域リーグのヘイルウッド・アポロに所属していたアダム・モーガン。

10/11シーズンのプレミア・アカデミー・リーグでは16試合で18ゴールを挙げ、ロビー・ファウラーから『私が長い間に亘って見てきた中で、彼は最も優れたフィニッシャーの1人』と絶賛された過去がある。

そんな2人が現在取り組んでいるのが4歳から14歳の子どもたちを対象にしたフットボール・サマーキャンプであり、その名もエリート・フットボールキャンプ。

既に2人ともUEFAのコーチングライセンスを取得しており、2年前にはアダム・モーガンがリバプールの手配のもとでフラナガンと共にコーチング研修に取り組んでいると明かしていた。



アンフィールドでのヨーロッパリーグの試合チケットやチアゴのサイン入りユニフォームをプレゼントしたり、リバプールウィメンのU-23イングランド代表MFミッシー・ボー・カーンズをゲストに迎えるなど、リバプールも積極的に協力している様子。



今夏のキャンプは8月31日で終了しているが、2月にはアダム・モーガンとそのチームがリバプールにあるスポーツジム David Lloyd Spekeでもトレーナーとしてクラスを受け持つと発表されている。

若くして去って行く選手が多い業界の中で、セカンドキャリアの好例の1つとして注目されるよう、リバプールファンとして活動の更なる発展と2人の今後の活躍を願いたい。



プレミアリーグランキング

リヴァプールランキング
にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村
にほんブログ村 サッカーブログ リバプールへ

2023年8月30日水曜日

ジャレル・クアンサーってどんな選手?



ニューカッスル戦でデビューを果たし、落ち着いたプレーで勝利に貢献したジャレル・クアンサー。

背景・バックグラウンド


2003年1月29日生まれの20歳。

5歳の頃に地元ウォリントンのウールストン・ローヴァーズからリバプールアカデミーに加入して以来、ずっとリバプールで成長を続けている。

キャプテンとしてリバプールU-18をFAユースカップ決勝に導いた20/21シーズンの2月に初のプロ契約を結ぶと、翌21/22シーズンはUEFAユースリーグに臨むチームではキャプテンを務め、プレミアリーグやカップ戦でベンチ入りを果たしたが4冠を狙うチームの中で出番は訪れず。

22/23シーズン後半はブリストル・ローヴァーズへとローン移籍し、デビュー戦で1-5の大敗を喫するも個人としては高く評価され、続く試合でも良いプレーを続けたことで同クラブのジョーイ・バートン監督はトップレベルでプレーする選手だと称賛。

23/24シーズンはプレシーズンマッチから好プレーを披露し、ニューカッスル戦の77分からマティプに代わって初出場。


どんな選手?


リバプールやブリストル・ローヴァーズでの4バック、イングランド代表での3バックなどにも適応するほか、ユース年代では右サイドバックとしてプレーすることも屡々。

190センチの長身と強いフィジカル、積極的、ボールの扱いに長け、パスでラインを破る、冷静で集中しており空中戦でも強い、更に強いプレスとクロップが必要とする特徴を備える。

下部組織にもトップチームと同じ戦術が適用されるリバプールにおいて、4バック制の右センターバックとして理想的な選手と評価される。

Liverpool.com やガーディアンなどに寄稿するジャーナリスト Bence Bocsák 氏は、プレシーズン中に下記の通りツイート。

プレシーズンでジャレル・クアンサーをもっと見られる可能性があることに興奮している。

ブリストル・ローヴァーズで堅実な半年を過ごし、シニアデビューを果たした。
90分平均でリカバリー11.5回、インターセプト5.85回を記録。

重要なのは如何にボールを上手く扱えるかということであり、90分平均で20.78本の前方へのパス、7.12本のロングボールを記録。

また、U-20イングランド代表でも何度となく注目を集め、今年のU-20ワールドカップでは全試合に出場した。彼は重要な選手だ。



代表


2018年にU-16イングランド代表デビューを果たして以降、現在はU-23イングランド代表に招集されており、2023年2月のドイツ戦でデビュー。

2022年夏にスロバキアで行われたU-22ユーロでは全ての試合にセンターバックとしてスタメン出場し、準決勝イタリア戦では試合終盤にコーナーキックから決勝点を記録。


続くイスラエルとの決勝では52分に同点ゴールをアシストし、延長戦を経ての3-1での勝利と優勝への貢献に加え、チーム・オブ・ザ・トーナメントの一員に選出。


2023年5月にアルゼンチンで行われたU-23ワールドカップでもイングランド代表に選出され、決勝トーナメント1回戦でイタリアに敗れたが全試合でスタメン出場。

A代表デビューはまだであり、マンチェスター・ユナイテッドのトライアルを受けた過去を持ち、1950年代後半から60年代前半にガーナ代表として活躍した祖父サムエルの血筋によりガーナ代表も選択可能。

実際にガーナ代表を選択するようガーナ協会が説得に動くとの報道が為されたほか、2019年9月のガーナメディア SPORTS WORLD GHANA のインタビューでは、『まだどの国を選ぶか決めていないが、どの国の代表であってもとても光栄なことだ。』とコメント。

また、同じように祖母や両親の血筋により、バルバドス代表とスコットランド代表も選択可能。


周囲の評価


ユルゲン・クロップ、ニューカッスル戦前にコナテ負傷について問われた際の返答(リバプール公式
私たちの選手たちのクオリティに疑いの余地はない。
ジャレル・クアンサーという才能に溢れた選手もいる。

ジョーイ・バートン監督、ローン移籍したブリストル・ローヴァーズでのプレーについて(Bristol Post
ユルゲン・クロップは、余程の選手でない限りトップチームでの練習に参加させるようなことはしない。

彼らは私たちの仕事の最高レベルにあり、高く評価している選手を私たちに託してくれたことをただただ嬉しく思っている。

ハードワークを続け、平常心を保てば、望むものは何でも手に入ると思う。

アレクサンダー=アーノルド、ニューカッスル戦後のコメント(SkySports via TBR Football
ジャレル・クアンサー、リバプールでの最初の試合でとても驚異的だった。

このような雰囲気と環境の中でプレーするのは並大抵のことではないし、あのように自分の力を出し切ったのは素晴らしいことだ。



プレミアリーグランキング

リヴァプールランキング
にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村
にほんブログ村 サッカーブログ リバプールへ

2023年8月20日日曜日

他国にルーツや関わりを持つ選手たち③



他国にルーツや関わりがあると明確に分かった21人の選手について、7人ずつ3回に分けて…と思ったのですが、2人が追加で判明したので②と③は8人ずつ紹介。

前々回はこちら→他国にルーツや関わりを持つ選手たち①
前回はこちら→他国にルーツや関わりを持つ選手たち②

コーディ・ガクポ

Embed from Getty Images

オランダとトーゴの二重国籍。

トーゴ人の父親とオランダ人の母親のもとに生まれたが、父親にはガーナ系の血も流れている。

2023年6月、トーゴ協会からトーゴ代表を選択するようアプローチを受けていたこと、アフリカ最貧国の1つでもあるトーゴを訪れて食べ物を配布したことが ESPN Netherland にて報じられた。


イブラヒム・コナテ

Embed from Getty Images

フランスとマリの二重国籍。

マリ人の両親のもとにパリで生まれ、2022年2月にはクンデやウパメカーノらに阻まれてフランス代表に招集されていなかったことからマリ代表が説得に動いていると Dailymail が報じた。

一時はマリ代表を選択するとされたが、2022年6月のネーションズリーグに向けたフランス代表に初招集され、6月10日のオーストリア代表戦でデビューを果たした。


ジョエル・マティプ

Embed from Getty Images

カメルーンとドイツの二重国籍。

ドイツ人の母親とカメルーン人で元プロ選手の父親のもとに生まれた。

兄マーヴィンは主にドイツで、従兄弟ジョゼフ=デジレ・ジョブはイングランドやフランスで活躍した元プロ選手であり、どちらもカメルーン代表経験がある。


フィルジル・ファン・ダイク

Embed from Getty Images

オランダとスリナムの二重国籍。

オランダ人の父親とアフリカ系スリナム人の母親のもとに生まれた。

母親ヘレンさんの名字はチン・フォ・シーウといい、 Titan Sports のツイートを引用した Asia United の記事によると1920年代に中国の広東地方からスリナムに移住したチン・フォ・シーウ(陈火秀)という一族に由来しており、中国人の血も引いていることになる。


ファビオ・カルヴァーリョ

Embed from Getty Images

ポルトガルとイングランドに加え、アンゴラ国籍も保有。

アンゴラ人の父親とポルトガル人の母親のもとに生まれ、ベンフィカでもプレーしたが11歳の時に家族でイングランドへ移住。

アンゴラ代表とポルトガル代表はもちろん、10歳以降18歳に達する前から少なくとも5年の居住歴という条件を満たしているためイングランド代表も選択可能であり、U-18まではイングランド代表だったがU-22からはポルトガル代表を選択した。


ジェイデン・ダンス

Embed from Getty Images

イングランドとガイアナの二重国籍。

父親はかつてスクールボーイとしてリバプールと契約してスクール・オブ・エクセレンスに通ったのち、クリスタル・パレスなどで活躍した過去を持つニール・ダンス氏。

曽祖父がガイアナ人であり、2015年には父ニール氏がガイアナ代表デビューを果たしている。


カリーム・アーメド

Embed from Getty Images

エジプトとイングランドの二重国籍。

イングランド在住のエジプト人両親のもとに生まれ、地元チームでのプレーがエバートン、マンチェスター・シティ、リバプールの関心を惹きつけた。

自身のアイドルであるサラーが所属するリバプールを選んだとされ、2022年2月にはU-18エジプト代表に招集された。


ハーヴェイ・ブレア

Embed from Getty Images

イングランドとジャマイカの二重国籍。

ハダースフィールド在住のジャマイカ系移民の家族のもとに生まれたため、イングランド代表とジャマイカ代表のどちらとも選択可能。

2023年2月、アメリカメディア Bleacher Report がジャマイカ代表の新ユニフォームをツイートした際、モデルの一人を務めていたことでジャマイカ代表を選択するのではと話題になった。



プレミアリーグランキング

リヴァプールランキング
にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村
にほんブログ村 サッカーブログ リバプールへ

他国にルーツや関わりを持つ選手たち②



他国にルーツや関わりがあると明確に分かった21人の選手について、7人ずつ3回に分けて…と思ったのですが、2人が追加で判明したので②と③は8人ずつ紹介。

前回はこちら→他国にルーツや関わりを持つ選手たち①

アレクシス・マクアリスター

Embed from Getty Images

アルゼンチンとイタリアの二重国籍。

元アルゼンチン代表選手でもある父カルロス氏が The Athletic に語ったところによると、スコットランドからアイルランドを経たのかアイルランドから直接なのかは不明ながら、1800年代中頃にアルゼンチンに渡ったアイルランド系移民の子孫でもある。

Mac Allister や McAllister はマカリスターとも発音され、元々スコットランドやアイルランド方面に多い名字であり、アラステア(アレクサンドロスのスコットランド・ゲール語化)の息子を意味する。


チアゴ・アルカンタラ

Embed from Getty Images

スペインとブラジルの二重国籍。

父親は1994年アメリカW杯優勝メンバーでもある元ブラジル代表のマジーニョ氏。

父の所属クラブの都合でイタリアで生まれだが、5歳でブラジルのフラメンゴの下部組織に加入したのちにスペインとブラジルを行き来し、2010年にバルセロナに加入した。


ポール・グラツェル

Embed from Getty Images

ドイツとイングランドの二重国籍。

マージーサイドに移住したドイツ人の両親のもとに生まれ、U-16までイングランド代表、U-18からはドイツ代表を選択していた。

ドイツ語を話すこともできるほか、2020年にはクラブ公式インタビューで両親共にNHS(国民保険サービス)で働いていることを明かしていた。


ジェームズ・バラギジ

Embed from Getty Images

イングランドとコンゴ民主共和国の二重国籍。

コンゴ民主共和国出身の両親のもとにマンチェスターで生まれたが、現時点までアンダー世代の代表はイングランドを選択。

GOAL曰くリバプールの下部組織を経て6歳でマンチェスター・シティに加入したが、フォーデンやサンチョが通った私立学校セント・ビーズへ入学させることをシティが見送ったため、リバプール復帰を選択してU-11チームに再加入した。


ビリー・コウメティオ

Embed from Getty Images

フランスとカメルーンの二重国籍。

コウメティオという名字はカメルーン在住者が最も多いとのデータの通り、フランスに移住したカメルーン系移民の家系。

2014年に地元リヨンの下部組織に加入した際はウィンガーとしてプレーしていたが、14歳の時にセンターバックにコンバートされた。


Wellity Lucky Omoruyi

Embed from Getty Images

スペインとイングランドの二重国籍。

スペイン・サラゴサで生まれ、レアル・サラゴサの下部組織で育ったのち、U-13チームからリバプールに所属。

Omoruyi はナイジェリアに多い名字であり、またヨーロッパや北中米にも見られることからナイジェリア系移民の血も引いていると思われる。


プリンス・コービー・シセ

画像:Bluechiplfc(Twitter)より引用


フランスとウェールズの二重国籍。

元フランス代表FWジブリル・シセとウェールズ生まれのジュードさんの間に生まれたが、父ジブリルがギニア系コートジボワール人のためアフリカの血筋も引いている。

2022年8月、U-15・16レベルの大会でウェールズ代表を選択したことを母ジュードさんがインスタグラムやツイッターにて明かした。


ケイロル・フィゲロア

Embed from Getty Images

アメリカとホンジュラスの二重国籍。

元ホンジュラス代表且つウィガンで活躍したマイノル・フィゲロアの息子であり、その父が所属していたMLSのFCダラスの下部組織で育った。

ホンジュラス代表はもちろん、父のウィガン移籍に伴って10歳前にイングランドに3年以上住んでいたことからイングランド代表も選択できたが、U-17アメリカ代表招集時に家族の多くが住んでいる国であることを理由にアメリカ代表を選択すると代表公式ツイッターにて明かした。



プレミアリーグランキング

リヴァプールランキング
にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村
にほんブログ村 サッカーブログ リバプールへ

他国にルーツや関わりを持つ選手たち①



他国にルーツや関わりがあると明確に分かった21人の選手について、7人ずつ3回に分けて紹介。

アリソン・ベッカー

Embed from Getty Images

ブラジルとドイツの二重国籍。

『新たなハンブルク』を意味する出身地ノヴォ・アンブルゴは最初期の入植者がドイツ系移民だったことから名付けられており、過去のインタビューではおばあさまと数年前に亡くなったお父様は家でドイツ語を話していたことや街並みや祭りがドイツを彷彿とさせる地域であると明かしていた。

ドイツメディア Die Welt 曰く、1797年に開拓移民としてドイツ・ザールラント州メトニッヒを離れてリオデジャネイロに上陸したのち、ノヴォ・アンブルゴと呼ばれるようになる街に定住して皮革工場や馬具工場を設立したニコラウス・ベッカー氏がブラジルでの一族の祖であり、今や皮革や靴産業の中心地となった街のメインストリートの1つにはニコラウス・ベッカー通りと名前が付けられている。


 

マルセロ・ピタルーガ

Embed from Getty Images

ブラジルとドイツの二重国籍。

19世紀前半から20世紀半ばにかけて多くブラジルに渡ったドイツ系移民の子孫であり、ドイツ国籍を保有していたため移籍にあたっての労動許可や年齢の問題などを容易にクリアできた。

Pitaluga というのは元々イタリア系の名字であり、名字の元となった Pita l'uga はジェノヴァ方言でブドウを摘むやブドウの味を楽しむという意味のほか、フランク系ガリア人やロンバルディア系イタリア人という意味もある。


ジョー・ゴメス

Embed from Getty Images

イングランドとガンビアの二重国籍。

ガンビア出身の父オーガスタス・ゴメス氏とイングランド出身の母のもとに生まれ、父はガーナに拠点を置くメディア Africa Feeds にて、リバプール加入前にガンビア協会と接触があったことを明かしている。

『ガンビア協会は、チャールトンからジョセフをガンビア代表でプレーさせることに関心があるかを尋ねられた。私はガンビアでプレーして欲しかった。チャールトンの監督に状況を聞いたら、(負傷した際などの)保険を求めたらガンビア協会から返答が無かったと言っていたよ。』


トレント・アレクサンダー=アーノルド

Embed from Getty Images

スコットランド代表とアメリカ代表も選択可能だった。

スコットランド出身の母方の祖母がアメリカ・ニューヨークに渡って結婚し、その後アメリカで母が生まれているため、"その選手の祖父または祖母が当該協会の管轄区域で生まれたとき"、"その選手の実の父親または実の母親が当該協会の管轄区域で生まれたとき"という代表資格の条件を満たしていた。

アメリカメディア New York Times がアメリカ代表資格について報じたほか、ニューヨークを拠点とするポッドキャスト番組 Men In Blazers にて、自身の母親がアメリカ人であり、アメリカの文化などを気に入っていると明かした。


ステファン・バイチェティッチ

Embed from Getty Images

スペインとセルビアの二重国籍。

かつてセルタで活躍したユーゴスラヴィア生まれのセルビア人であるスルジャン・バイチェティッチ氏とスペイン・ガリシア地方出身の母親のもとに生まれた。

怪我により離脱したもののU-19スペイン代表に招集されたこともあり、スペインメディア AS 曰くセルビア協会は招集を諦めていないものの本人はスペイン代表を選択の意向。


Kornel Misciur

画像: The Scarbrough News より引用


イングランドとポーランドの二重国籍。

2023年3月にハル・シティからの加入が発表されたGKであり、ポーランドから移住した両親のもとに生まれたためポーランド国籍も保有。

ポーランドメディア Tvp Sport 曰く、ブライトン、チェルシー、マンチェスター・シティとの獲得競争に勝利した。


フランシス・ギーマー

Embed from Getty Images

ガーナとイングランドの二重国籍。

インターナショナルスクールのプログラムでコーチ陣に好印象を残したことがきっかけで、ガーナからイングランドに渡ってU-14チームに加入した。

21/22シーズン、16歳でU-18チームデビューを果たした左サイドバック。



プレミアリーグランキング

リヴァプールランキング
にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村
にほんブログ村 サッカーブログ リバプールへ

2023年8月15日火曜日

オルフンワ『ベン・ドークはスコットランド代表でも戦える』



今夏にリバプールを退団し、スコティッシュ・プレミアシップのセント・ジョンストンに加入したオルダーレ・オルフンワ。

THE COURIER にて、昨季1シーズンのみながらリバプールでともにプレーしたベン・ドークを絶賛。

スコットランド代表のクラーク監督が急成長させると決めたなら、フル代表レベルでもこなすだろうと話した。

ベンは信じられないような選手だ。
恐らく、あの年代では最高の選手だ。

誰と対峙しても恐れないし、とても大きな将来がある。

何故、彼の周囲の人々がこれほどまでに大騒ぎしているのか分かるだろう。

17歳なのに大人の男のようで、既にその体格やパワーがある。

自信に溢れていて、自分の良さを理解している。

彼のプレースタイルなら誰と対峙しても緊張しないし、リバプールが急成長させようとしても他の試合と同じようにこなすだろう。

トレーニングであれ、U-21の試合であれ、フル代表の試合であれ、彼はそれを上手くこなして皆んなとやり合うだろうね。

プレシーズンのバイエルン戦では相手ディフェンダーを置き去りにするなどの活躍を見せており、オルフンワにとってはチェルシーとの開幕戦に出場したことも驚きではない。

どんな状況に置かれても、彼は対応できる良さがある。

チャンスに値すると思うし、選ばれれば上手くプレーするだろう。

彼が初めて来た時は16歳になったばかりだったが、皆んなが彼に注目していたよ。

パワーと10メートルを超えるまでの加速は信じられないほどだし、トップチームでプレーすればするだけ上達する。

現在は正しい場所におり、常にトップチームと一緒にトレーニングしているし、今はチャンスを得ている。

彼は多くの試合に出場し、本当にうまくやっている。

彼が走ってくると、何が起こるかは分かっているからスイッチが入るんだ。



プレミアリーグランキング

リヴァプールランキング
にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村
にほんブログ村 サッカーブログ リバプールへ

2023年7月24日月曜日

クラブ史上初のコロンビア人選手のこれまで、今、これから



リバプールのコロンビア人といえば、今や欠かせない存在となったルイス・ディアスを思い出す方が多いと思いますが、実は他にもう1人。

2018年2月、クラブ史上初のコロンビア人選手としてフォルタレーザCEIFから加入したアンデルソン・アローヨ。

難しいキャリア


1999年9月27日にコロンビア西部の比較的貧しい地域で生まれ、15歳でフォルタレーザCEIFに加入してコロンビア2部で22試合に出場。

2016年にメキシコで行われたU-17ワールドカップを視察したリバプールのスカウトに注目され、2018年1月末に当時リバプールのトライアル・マネージャーだったフェデリコ・パシエンシアがアローヨ本人や家族と緊密に連絡を取り合い、コロンビアのトップクラブやヨーロッパクラブを退けてトライアルを経ての獲得に成功。

しかし、労動許可の問題からマジョルカBへローンに出され、これが難しいキャリアのスタートとなった。

マジョルカBとは18ヶ月のローン契約を結びながらも6ヶ月で打ち切りとなり、続く18/19シーズンにベルギーのKAAヘントとシーズンローン契約を結ぶもクラブ内の問題から1試合も出場機会を得られず。

リバプールに戻っても運気は好転せず、19/20シーズンは2019年夏のファーストチームのアメリカツアーに帯同するはずが中足骨を骨折して離脱し、復帰後にチェコのムラダー・ボレスラフにローン移籍するもオリンピックへの準備を進めるU-23コロンビア代表に定期的に召集されており、そのこともあって起用法を巡る上層部との意見の相違からシーズンを通しての出場機会は2試合のみ。

転機と少しの停滞


事態が良い方向に向かい始めたのは2020年夏。
当時ローン担当マネージャーだったジュリアン・ウォードと代理人マテュー・グロッシン氏が話し合い、まずは試合に出場することが最優先としてローン移籍先のレベルを下げ、スペイン3部サラマンカUDSへの加入を選択したことが切っ掛け。


登録上の問題により第8節までプレーできなかったが、デビュー以降は主に本職の右サイドバックとしてチャンスを与えられ、途中出場・交代も多かったもののプロとして1シーズン通しては自己最多となる21試合に出場。

初めて成功と呼んでもいいローン移籍を経験し、続く21/22シーズンはスペイン2部ミランデスで全45試合中42試合出場とレギュラーとして大成功を収め、次のステップとして22/23シーズンは昇格争いの可能性も見込まれていたアラベスへローン移籍。

シーズンを通して5位以下にならず首位争いをしていたアラベスでは競争も激しく、リーグ戦ではフル出場をしたかと思えば次の試合は最後の10分と少しだけ、出場機会を続けて得たかと思えば控えとしてベンチに座ることが数試合続くといった状態。

コパ・デル・レイでは出場機会を与えられ、4試合全てに右サイドバックとしてスタメン出場すると4試合中3試合を1-0で勝ち上がる堅守に貢献したほか、ベスト16のセビージャ戦では敗れたとはいえ0-1の最小失点で試合を終えた。

なお、アラベスは昇格プレーオフファイナルのレバンテ戦、0-0で迎えた延長後半アディショナルタイムのPKを決める劇的な形で1年での1部復帰を確定させた。

アンデルソン・アローヨ自身は昇格プレーオフを含めて リーグ戦18試合、コパ・デル・レイ4試合でゴールとアシストはなし。

現在


つい先日、セグンダディビシオンのFCアンドラへのローン移籍が発表され、これでアカデミーですらリバプールの試合に出場しないまま7クラブ目のローン移籍。


FCアンドラはスペインとフランスに挟まれたアンドラ公国から越境参加しているクラブで、昨季は6位アルバセテと8ポイント差あったものの、セグンダディビシオン初挑戦ながら昇格プレーオフまであと1歩となる7位でシーズンを終えた。

元バルセロナのジェラール・ピケが株式のほとんどを保有していることでも知られている。

サラビア監督が好んで使う4-3-3の右サイドバックを、ビジャレアルBから新加入したミゲル・リールやビルバオから新加入したアレックス・ペチャと争う見込み。

本人は激化するであろうポジション争いにも前向きで、『アンドラが気に入っている。ハードにプレーして、勝負に出ていくチームだからね。』とコメント。

今後


昨季のアラベスへのローン移籍発表と同時に契約を延長したことも発表されており、リバプールとは2025年までの契約を結んでいるとされる。


今季をFCアンドラへのシーズンローンで過ごす、即ちリバプールに戻って来るのは2024年夏。

残り契約が1年となり、更に24歳になっていることを考えれば、今季に労動許可の取得が出来なければ来夏に売却される可能性が高いと思うのと、仮にリバプールが残留と新たなローンを望んだとしても本人が売却を要求する可能性もあり得るのではないかと思う。

なお、数年が経ってしまっているため今も同じ気持ちでいてくれるかどうかは不明ながら、2020年時点での本人の夢はリバプールでプレーすること。

リバプールでデビューすることが夢であり、望みであり、ゴールでもある。

だからこそ毎日ベストな方法でやりたいし、全てを捧げて学び続けたい。

そこに到達しなければならないし、そのために全力を尽くす。

将来の目標はリバプールでプレーし、トップチームに定着すること。

契約して以来、ずっと憧れていたことだし、その夢が叶うことを願っている。

(2020年3月のWorld Football Indexのインタビューより)

アランやアウォニィのように労動許可取得のためのローン移籍を繰り返し、最終的にリバプール以外に居場所を見つけた選手も多くいるけれど、難しいローン移籍の繰り返しを経てリバプールで花を咲かせる選手が見たい、苦労した選手がビッグクラブで成り上がっていく様を見たいという気持ちもある。

今季が終わった時にどんな結果になるかを待ちつつ、一先ずはアンデルソン・アローヨの今季が素晴らしいものになりますように。





プレミアリーグランキング

リヴァプールランキング
にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村
にほんブログ村 サッカーブログ リバプールへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村